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ビジネスマナーを知らないと悪気なく相手を不快にする?~後編~

面接の日の悔しい思い

昨日16時スカイプによる面接は始まりました。なんと「恐縮くん」は、スカイプを購入させたことには一言も触れませんでした。

「スカイプの用意ができていますから毎週会議にも出席して頂けますね」ということでした。何処までも大手出版社の上から目線で横着だと思いました。

「他の法律関係の執筆は辞めて頂きたいのですが、できますか?」と言うので「報酬によります」と答えると、それは大丈夫といった様子で、仕事の進め方や会議や著名人の見解の取材も依頼されました。

「有名な人でなくても良いので、家族や自分の思い込みじゃなくて、誰か著名人の見解を取って裏を取って下さい。取材費は出ないのでメールか何かで取材費がかからないように」とのことでした。

「私も法律家ですが。経験は少なくても司法試験合格してますよ。それに・・・・・・」私は黙りこみました。私の家族は各業界の著名人です。

知られてない著名人に取材するより、私の親や親戚や父の友人の方がよっぽど著名人です。その大手出版社の出版物に私の父の出版物も多数あります。だから、父をバカにされたようで腹が立ちました。

但し、私の旧姓を出すと有名人の父に迷惑がかかるといけないと思って子どもの頃から私はあまり目立たないようにしてきました。私は父の業績に対しては親戚一同が認める「できそこない」なのです。そんなことは子供の頃から知っています。

ただ唯一の救いは、父と祖父が「おまえにはお前の良さがあるから堂々としていて大丈夫だぞ」と言ってくれたことです。

だから、昔から「私は私」と自由に生きてきました。それを父は認めてくれていて、私の発想と洞察力、文章力と記憶力に対し、どういうわけか「いつか必ず大物になる」なんて言ってはいろんなことを教えていたそうです。

このジジバカ、親バカぶりを3歳の頃から発揮していると、親戚の誰もが笑っていました。でも、祖父と父でいわゆるちょっとした英才教育らしきものをしたのだそうです。おかげで、絶対音感と記憶力、想像力、洞察力には長けているようです。

この良く分からない映像で物を見る才能は、偏差値にはあまり役に立ちませんでしたが、知能の発達と記憶力・読解力・情報収集力だけに反映されたようです。でも、今頃になって、それが役立っているのかもしれません。

面接の結果、知人の依頼でしたから、喧嘩になりそうな所も我慢しました。そして報酬について、もの凄く安い金額を提示されました。

辞めて欲しいと言われた企業様の報酬を聞いて目が点になったようでした。「この人にそんな報酬を出す所があるのか!?」といった感じでした。

私は昔からそうです。見かけで損をしています。仕事能力と見かけに差があるのです。ライターの応募は顔なんて見せません。作品だけで実力を見てもらえるから見かけで損をする事は無かったのです。

でも、今回は、スカイプの面接にて思いっきり見かけで判断されたようです。相手を初めから自分の想像で低く見て思い通りに行くと思っているところが幼いと思いました。多分、父や父の友人の名前を出したら態度がコロッと変わるのだろうと思います。

そんな事をして勝っても仕方がないので、私は私で地道にやっていこうと思います。初めはバカにされてもお付き合いしていけば実力はわかってもらえると思います。知人の紹介ですからお断りはしませんでしたが、私は、昨日ほど偉くなりたいと思った事はありません。

いつか父に負けないような文章が書けるようになれたらと思います。そうしたら、堂々と父の娘だと名乗れるでしょう。こんな気持ちになれたのは、「恐縮くん」のおかげです。今では感謝しています。

「恐縮くんの」メールと顔を見て話した印象の違い

それに、スカイプで顔を見たら、「恐縮くん」は憧れの出版社に入社し、やっと新しい仕事を任され、意気揚々と張り切っているように見えました。そのため、洞察力にかける部分があるのだと感じられました。

面接なのに一方的に話しまくって私の表情も見ず、話す隙も与えませんでした。緊張している証拠です。少し年上の先輩らしき人が後ろに控えて時々私の表情を見て言葉を加えてくれていました。

おかげで上手く契約が整った感じです。社風が、取り敢えず任せるという方針なのでしょう。先輩が不足分だけ口を出し、「恐縮くん」は後で注意を受けるのでしょう。温かい会社だと思いました。

メールと実際に話した時の「恐縮くん」の印象はまるで違いました。表情があれば、人は言葉よりも表情をみて気持ちをくみ取ります。だから、多少言葉が足りなくても気持ちや人柄は通じるのです。

でも、今はメール社会です。言葉の足りないメールは、無礼になってしまいます。きちっとした丁寧なビジネス文書が書けないと知らないうちに相手に不快を与え、まとまる話も壊れてしまうことがあることを思い知らされた「恐縮くん」との出会いでした。

でも、「恐縮くん」はあの言葉足らずなマニュアル通りの文章力で、編集できるのか余計なお世話ですが不安です。

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