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間違えやすい敬語の使い方! 勘違いしたまま使ってない?

日本語はとっても難しい言語です。その中でも敬語というのは特に取り違えやすいもので、自分では気がついていないけれど間違った使い方をしていたりします。

ミスをしてり焦ったり、余り使い慣れていない言葉なので使い方を誤ったりすることもありますよね。ビジネスマンにとってそういった敬語の間違えというのは、自分が恥をかくだけならばいざ知らず、時には相手を不愉快にさせてしまう恐ろしいものでもあるのです。

言葉遣いはきちんとした知識を持っていないと対処出来ないもの。これから先敬語の誤用を避けるためにも、今一度敬語とはどんなものなのかしっかり抑えておきましょう。

知っておかないと常識知らず! 敬語の基本

敬語には、尊敬語、謙譲語、そして丁寧語という三種類の言葉の使い分けがあります。丁寧語に関してはそう間違えることは無いかと思いますが、尊敬語と謙譲語の使い分けを上手く出来ないという方が結構たくさんいらっしゃるのです。ですので、敬語の基本をおさらいしましょう。

尊敬語

字に書いてそのまま、相手のことを尊敬しているという気持ちを表す時に使用する敬語です。言葉としての特徴は、「相手の動作を丁寧にする」ということです。例えば見る、という言葉を尊敬語に直すと、ご覧になる、という風になります。

謙譲語

尊敬語と対をなす敬語の種類です。謙譲語を使用するシーンというのは自分が一歩下がって相手を立てる時。日本人らしい奥ゆかしさから生まれた言葉なのです。言葉としての特徴は、「自分の動作を格下げする」ということです。尊敬語と同じように見る、という言葉を謙譲語に直すと、拝見する、などといった風になります。

丁寧語

間違えやすい尊敬語と謙譲語に比べると実に単純明快です。基本的には語尾に「~です」「~ます」を付けて言葉を丁寧にするだけです。「ございます」などの言葉も、尊敬語や丁寧語として用いられます。

尊敬語と謙譲語を間違えない考え方

非常に面倒で間違えやすい敬語ですが、実はちょっとした考え方を知っておくだけで簡単に謙譲語なのか尊敬語なのかを判断することが出来ますので、その考え方をお伝えいたします。

尊敬語と謙譲語の違いとはつまり、相手を持ち上げたいのか、自分を下げたいのか、ということで判別することが出来ます。イメージしてみましょう。

尊敬語を使用する場面というのは、相手を見上げている状態です。一段高いところにいる相手に「タメ語」を使うのはちょっとおかしいですよね。

ですので、相手がする動作や相手の対象そのものに対して敬語を使います。簡単に言えば、こっそり主語をつけてみて、相手の動作だったら尊敬語だということです。

逆に謙譲語の場合は相手を見上げるのではなく、自分が片膝をついてへりくだっている状態だと考えましょう。

相手の高さは変わっていませんが、自分の方が揉み手ですりすりと目線を下げているため、自分の動作に対して敬語を使います。「私が」「私は」など、自分が主語になる動作ならば謙譲語だということです。

敬語は深いところまで考えだすと非常にキリのないものですので、おおまかなイメージを掴んでおくだけで構いません。

このイメージを持っていれば、敬語の漢字や動作を行う主語からある程度尊敬語なのか謙譲語なのかを判断出来るからです。見る、という言葉で考えれば、相手が見る時は尊敬語、自分が見る時は謙譲語です。

それさえ理解していれば、後は言い回しを増やすための言葉そのものの勉強をしたりちょっと特殊なルールについて知っておくだけで問題ありません。

貴方も間違えていませんか?間違えやすいビジネス敬語

まず基本として、親しい友人同士で使うような言葉遣いというのは避けましょう。上司や同僚、後輩、取引先の相手は貴方の友人ではありません。プライベートな場面や多少砕けた語調で会話する時もありますが、そうした場合でも丁寧語は必ず使いましょう。

すみませんはNG

すみませんという言葉、ミスした時などについ使ってしまっていませんか。謝罪というのは言葉の使い方も慎重にしなければならない場面です。

丁寧ではありますが、公の場では少々物足りませんので、「申し訳ございません」「恐れいります」「お詫びします」など、幾つかのパターンを知っておきましょう。もう一つ注意したいのが、謝罪の言葉は過去形にしないということです。謝罪の意が薄れます

社外の人と接する時は、社内の人間には敬語を使わない

恐らくこれが一番間違えやすいのでは。敬語では、身内を指す時には敬語を使わないというルールがあります。家族を紹介する時「お父さんです」ではなく「父です」と言うのはこのため。

社外の人と接する時は、例え自分の会社の社長相手であっても敬語を使う必要はありません。「社長はいらっしゃいませんので」ではなく「社長は席を外しておりますので」など、社内の人間でなく社外の相手に対して敬語を使うようにしましょう。

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