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部下が手に負えない時、それでも部下を使いこなすために出来ること

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上司にとって頭の痛いことではありますが、毎年入社してくる新入社員や、転属や異動で自分の下にやってきた部下の中には、一人二人自分の手に負えないような人材がいますよね。

例えば、閃きや集中した時の仕事は他の人間に比べて非常に優れているにも関わらず、性格が奔放。猪突猛進で、何度注意しても勢いのまま仕事を進めてしまう癖が直らない。ことあるごとに社内、社外の人と争いのようなものを起こしてしまう困った性格をしているなど・・。

会社に明らかな不利益を与えているのであれば処分も出来るでしょうが、大抵の場合こうした社員は欠点がある代わりに大きな美点も持っているもので、どうやって使いこなせば良いか困ってしまいます。

とはいえ、放っておくには余りにも惜しい、放っておくのは人件費の無駄になりますので、どうにかして上司である貴方の下で働いて貰わなければなりません。

手に負えない部下を使いこなすために出来ることを、ご紹介させていただきます。

矯正することを諦める

しばしば、そういった社員の態度や仕事ぶりを矯正してやらねば、と鼻息を荒くしている上司の方がいらっしゃいます。しかし、出来れば自分の手に負えない部下を矯正するというようなことは諦めましょう。

そういった部下は外側から見ている分にはよく分からないものの、自分の中での判断基準というものを持っています。その判断基準に従い、困ったところはあれど結果を出しているのであれば、そっとしておくことが一番なのです。

大の大人の態度や振る舞いを、上司である貴方の好みに染め上げる必要はありません。敬語やビジネスマナーなど、最低限のことであればお小言のように指導するのは良いですが、それ以上のことには手出ししないようにしましょう。もしも上司である皆さんから分からない部下の逆鱗に触れてしまった場合、貴重な社員が一人減ってしまう可能性だってあるのです。

上司の仕事は部下の能力に合わせて仕事を振り、上がってきた仕事をチェックしてまた次の仕事を回すことです。仕事の結果だけは上手く出せているという場合、部下のことをそういう奴なんだ、と飲み込めるようになるまで放っておきましょう。

指図されることを好む人間はそうそういません。そうした部下は他の部署やこれまでのアルバイト経験などでも同じような指導をされています。むしろ放っておくことで、寛大に接してくれる人だと判断してもらえることもあるのです。

サポートを一人つける

優秀だが性格に難がある、どうにも上司の自分の言うことを上手く聞いてくれない。そういうふうに本人を直接動かすことが出来ない場合は、その部下とはまた別の人材を経由することを覚えましょう。

人間というのは、何を言われたかよりも誰に言われたかということに着目してしまうという性質を持っています。現在職場に手に負えない部下と仲良くやっている人がいれば、その人をサポートにつけてしまいましょう。

上司である貴方の言葉を直接は聞かなくても、仲良くしているサポーターに伝えればその人から間接的に指示や希望は伝わります。最終的に仕事の結果が出てくれば良いのですから、自分が部下を動かさなくても良いのです。もしもその手に負えない部下が職場で孤立しているのであれば、上司である貴方が直々に人を探し、相性の良さそうな人をサポートにつけてあげるのが効果的です。

大抵、どこの職場にも探せば実は世話やきだったり、他人のサポートが上手だったりする技能を持った人がいるものです。少々性格や言動に難のあるタイプの部下をサポートさせることで周囲の人間関係も整えることが出来ますし、サポートを任せた部下も優秀な仕事ぶりを学ぶことが出来るでしょう。

十把一絡げでない人材は、殆どの天才と呼ばれた人間がそうであるように、どこか偏屈なところを持っています。上司である貴方がそんな人材になることは不可能ですが、今後そういった人材を指導しなければならなりことも起こりうるのです。

驚くような仕事ぶりやアイディアを生み出す社員は、会社にとって金の卵を産む鶏です。どんなタイプ、性格、こだわりを持つ部下にも等しく仕事を与え、使いこなすことが出来れば、貴方の評価も上がります。将来今よりもさらに昇進した時、自分のビジネススキルや直感を信じて独立開業した時、必ずそうしたマネジメントの経験は役に立ってくれるのです。

それに、今の自分に手に負えないからといって、他の人の手に負えないのかまでは分かりません。才能を潰さないようにするだけでも、彼らのような優秀だけれど扱いにくい部下を育てることに繋がります。

上司に必要なのは「忍耐力」です。自分のいうことを素直に聞いてくれない部下が一人二人いても大した問題じゃない、結果を出して帳尻合わせをしてやろう、と考えられるようになりましょう。

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