ビジネスマンの勉強は、アウトプットまで行って初めて効果を発揮する
ビジネスマンの皆さん、人によって違いはあるかとは思いますが、色々な目的を持って日々仕事の合間に勉強をしている人は多いのではないでしょうか。
ビジネスマンにとっての勉強というのは、テストの点数を取るために行うものではなく、自分のスキルアップや将来のキャリアップのために行うものですよね。
古今東西のビジネス書や経済の本を読み進めたり、資格対策をうたっている専門的なスクールに通ったり、仕事の後に行われている有志参加の勉強会や、セミナーに足を運んだり、本当に様々な方法で勉強に励んでいると思います。
しかし、ものすごく頑張って勉強しているにも関わらず、どうにもあまり勉強の効果を感じないな、と思うことはありませんか? 学んだことが全てそっくりそのまま身につくわけではないことは確実ですが、それにしても毎日の仕事に役だっている実感がない。
そんな悩みをお持ちの場合、勉強のやり方が間違っているのかもしれません。正しく仕事に役立てるためのビジネスマンの勉強法、それは、インプットだけではなくアウトプットまでしっかりと考えて行うことなのです。
ビジネスマンの勉強におけるアウトプットの重要性を、皆さんにご紹介させていただきたいと思います。
ただ勉強しているだけでは意味がない
なかなか勉強の効果が実感出来ない、と悩んでいらっしゃる方の多くは、きつい言い方になってしまいますが、「学びっぱなし」の状態になってしまっているのです。
例えば最近読んだビジネス書、その内容を皆さんは思い出すことが出来ますか? 一冊分の内容を要約して他人に説明したり、本の中に書かれていること、これは役に立ちそうだと思ったことを、実践している人はどれだけいるでしょうか。
実際には、勉強するという手段の方に目的意識がいってしまい、本来の目的である勉強で身につけたものを仕事に活用する、というところがすっぽりと抜け落ちてしまっている人が非常に多いのです。
これは何もなんとなくビジネス書を読みふけっているような人だけではなく、意識が高く毎週のように勉強会やセミナーに赴いている人も例外ではありません。
むしろ、そうして積極的に勉強している、他人と関わる場を求めて歩き回っている、という人の方が、実際には何も成長していないことが多いのです。
それが何故かと言いますと、要するに「勉強している自分」「毎週のようにセミナーに行って知識と人脈を手に入れている自分」に酔っているからです。
はっきりと言って、ビジネス書を何百冊読もうが、有名な講師が行うセミナーに、何百回足を運ぼうが、それを仕事に役立てられない限り一円の価値もない、ただの自己満足にすぎないのです。
テレビをつけてお笑い芸人の話を聞き、手を叩いて笑うのと、セミナーに行って、物分かりの良い顔で満足気にうなずきながら講師の話を聞くのと、一体何の違いがあるのでしょうか。
確かに勉強しているというスタンスは保っています。しかし、その内容が自分のみにならないと意味がありません。ビジネスマンの勉強というのは、きちんと仕事の役立てるところまで持っていって初めて勉強した、と言うことが出来るのです。
いつの間にか自己満足のための勉強になっていないか、日頃の自分を振り返ってみましょう。
インプットした内容をアウトプットする
何故ならば、どんな知識であろうと経験談であろうと、自分に全て綺麗に当てはまるものなど無いからです。他人の成功談を聞いて、全く同じようにしたところで成功することができないように、人にはそれぞれ自分に適した知識や経験、能力の使い方というものがあります。
ビジネスというのはある程度フォーマットが決まっているところが多いので、そうした共通部分では、他人の知識を受け入れただけでも役に立つこともありますが、それ以上のもの、例えば同僚よりも早く出世を目指すようなことは出来ないのです。
あくまで、勉強したことを自分の中で噛み砕き、消化して自分なりの知識にせねばなりません。
そのために、勉強したことは必ずアウトプットすることが重要なのです。ビジネス書を読み、セミナーに行ったら、その内容をノートにレビューする。他人を捕まえてどんな内容だったか説明する習慣をつける。
知識は自分の外に出す時、初めてきちんと分解され、実を結ぶのです。一つ知識を手に入れたなら、一つアウトプットする。そうすれば手に入れた勉強の内容を忘れにくくなりますし、自分の仕事に応用して役立てることが出来るようになるのです。