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少しは気になっていた?実はかなり問題!?意外に危ない会社の悪習慣

各家庭には独特の習慣がありますよね。毎月20日はカレーの日だとか、選挙の日は外食すると決まっているとか。まあ、それは家族の話なので特に周りがどうこう言うこともありませんが、これが会社のこととなると別です。

社長の方針なのか長年の伝統なのか、新人や転職者からは「これはいいの?」という習慣がある会社が実在します。先に上げた家庭独特の習慣のようなものならそれほど気にしなくてもいいのですが、現実として経営や通常業務に影響を及ぼしているようなら話は違います。それは悪習と呼ばれても仕方ないでしょう。

もしかしたらみなさん自身も社内では特に気にせず続けていることかもしれません。ここでは3つの事例を紹介しながら問題点を考えてみましょう。

トップが出社すると全員でお出迎え

会長や社長など、会社のトップが出社するときに社員全員でお出迎えする会社があります。特に全国にまたがって複数の会社を経営しているトップが、いつも常駐している会社とは違う地方の会社に出向くときによくあるようです。

もちろん給料の出処である経営者を敬う気持ちは大切なことかもしれませんが、度が過ぎるのは考えものです。出迎えるなら、これからそのトップとのミーティングを予定している取締役や上長くらいで十分なはずです。自分の仕事の段取りを無意味に変更されてしまう平社員にはこんな習慣はブーイングでしかありません。

強制的な清掃活動

ビジネス本や成功した経営者のインタビューでよく聞くのが、「社員による社内外の清掃活動の実践」です。かいつまんで説明すれば、清掃をすることで業務環境が整うと同時に、仕事に役立つ段取り力や顧客への気遣いが身につくという主張です。しかし、やり方を間違うとこれも問題になります。

会社から清掃活動を強制してしまうと、これは定時内で実行すべき業務になってしまいます。最近はブラック企業が話題になっているので、この辺りの線引きは明確にしておく必要があるのです。

もし完全に社員のボランティアという形に持って行きたいのなら、まずは労組との合意が必要になるでしょう。それでも何か問題があった時(清掃でケガをした、など)には会社側の責任が問われます。ちなみに「新人は誰よりも早く出社して掃除をするものだ」と先輩から強制するのも、同じ問題を含んでいます。

上司より先に退社できない

退社するのは上司からという習慣がある会社があります。まずは社長が退社し、それから役職の上位者から順に仕事を終えて帰宅していくのです。

この習慣は平社員の無駄な残業(多くはサービス残業)を助長しています。「どうせいつも上司は1時間くらい残業するはず。だから自分もその1時間ちょっとにできるような作業を残しておこう」という思考が働いてしまうのです。本来は頑張れば定時内に終わるはずの作業だったかもしれません。

気の利く上司から「今日は私は残業があるから、みんな先に帰っていいよ」とお達しがでることもありますが、そもそもその悪習を無くすのが上司の役割です。

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