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賃貸住宅の敷金問題で絶対に泣き寝入りしない最強の対策方法とは?

社会人になってから、賃貸マンションやアパートを借りて一人暮らしをしている人も多いかと思います。地方出身の方には学生時代から一人暮らしをしている人も沢山いるかもしれませんが、基本的には社会人になってから一人暮らしを始めたという人が多いはずです。

一人暮らしといえば賃貸契約。賃貸契約といえば敷金や礼金にまつわるエピソードが沢山出てきますが、中でも群を抜いてエピソードが多いのが敷金にまつわるトラブルの話です。

借りた側が泣かされるケースが殆どの敷金にまつわるトラブルですが、今回は賃貸仲介業者や大家さんに泣かされないための、敷金にまつわる実になる話をご紹介したいと思います。

入居その日に写真を撮りまくろう

敷金にまつわるトラブルのうちで最も多いのが、退去時の使用状況確認の時にキズやシミ等が目立って出来ていた場合の「付けた付けない」のトラブルです。

タバコも吸わないのに壁紙が黄ばんでしまっていたり、思わぬところにキズが付いていたりすると、敷金の中からその分の修繕費を引かれてしまう事になるわけですが、ご自身にこういったキズに思い当たる節がない場合はこのキズをめぐって係争をしなければならなくなりますが、多くの場合で借主側、つまりあなたが泣かされてしまうケースが殆どです。

「入居時からあったと思うけど…」と言っても後の祭りで、証拠は全くありませんから法的にも借主にとっては圧倒的に不利な状況です。

こういったトラブルを防止するために入居時には撮れる限りの写真を撮るようにした方が良いのですが、なかなかそれが実施されないのが現状です。

部屋の簡単な見取り図を作って、目だったシミやキズは引越し荷物を入れる前に写真で撮影して簡単なメモ書きを残しておくと完璧な証拠資料になりますから、面倒くさがらずに実施をしたいもの。

昔と違って今ではスマホで簡単に「証拠資料」も作る事ができますから、部屋の鍵をもらったらすぐに実施するようにしましょう。

それでも揉めてしまったら裁判所を利用する

そういった資料武装をしておいても、あまりタチのよろしくない仲介業者や大家さんに当たってしまった場合には、敷金の返還について係争をしなくてはならなくなります。

まだ若い借主の場合ですと、色々と最もらしい理由を付けられて、なんとなく「まあ自分の落ち度だし、仕方がないのかな」などと丸め込まれてしまうケースが多くなってしまいますが、きちっと理論武装をしておけば正当な方法で争う事はできるのです。

敷金などの問題で貸主側と揉め事を起こした場合には、区役所等自治体が実施する無料の相談会に参加したり消費者センター等に電話を入れて相談をする等の方法を取るケースが多いのですが、もっと有効で効果がある方法があるのです。

それは、裁判所に出向いて小額訴訟という裁判を起こしてしまうという方法です。

裁判所?と聞くと「そんな所とは係わり合いも持ちたくないし、それに何だかとても手間がかかりそう」等と考えてしまいがちですが、こういったケースで利用をするのは簡易裁判所であり、しかも訴訟の内容は最も身近な小額訴訟ですから、皆さんが思っているほど敷居が高いものではありません。

しかも小額訴訟は弁護士や司法書士といった法律のプロに頼まなくても誰でも簡単に申し立てをできるものですから、お金の事で納得がいかないケースがあったならば、積極的に利用をするようにした方が良いのです。

小額訴訟はメリットがいっぱい

小額訴訟はいわば弱い立場の味方の裁判システムと言えます。裁判を起こすというと、普通は多額のお金がかかるイメージを持ってしまいますが、小額訴訟でかかるのは返還をしたいと思う金額によって按分された僅かな手数料のみです。

敷金といえば多くても30万円には満たないような金額だと思われますので、その場合には3千円の手数料を支払うだけでこの小額訴訟のシステムを利用する事ができます。

訴訟を起こせば、あとは裁判所が相手側に出頭命令書を送ってくれたり色々な手続きをやってくれますから、訴えた側は同じく出頭を命じられた日時に裁判所に出頭するのみ。

後は間に入った裁判官が出頭したもの同士の間の陳述を聞いて、粛々と「その後、どうすべきか」についての話し合いを進めてくれますから、驚くほど簡単です。

そもそもが裁判所から出頭命令などが届くと、「面倒はごめんだ」とばかりに、早々と和解案などを持ってくる貸主がいますから、やはり裁判所のネームバリューは最強です。

知識や経験がないと、多くのケースで泣き寝入りをさせられてしまうケースが多いものですが、こういった知識を身につけておけば、いわれのないお金を支払わされたりという事も無くなります。

社会人として仕事の知識を深めるのは重要ですが、そればかりではなく広く多くの知識を身につけておくのが社会人というものですから、是非とも参考にして頂ければと思います。

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