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孫子の兵法から学ぶ、勝利のためのテクニック集

戦いは戦場で行われるものですが、準備の段階でその勝敗がほとんど決まっている、とも言えるのです。このことをよく示すのが孫子の兵法です。

「勝ち易きに勝つ」

勝利が得にくいときに勝利を無理に得ようとするよりも、勝利しやすいときにしっかり準備をして大きく勝利するということ。

つまり、短所を無くそうというのではなく、長所を伸ばすことに照準を合わせることにも似ています。上手く行かないタイミングを無理やりなくそうとするのではなく、小さくする努力はして、勝てるときにいかに大きく勝つかということを考えろ、というのです。

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり」

戦って戦争に勝利するよりも、戦わずに勝利するのが実は最善なのであるという教えです。ここから孫子の人物像が窺えます。

戦争は国家の命運をかけた重大な事柄で国民にも大きな犠牲を強いるもの。同時に莫大な戦費も必要になるので、一時的な感情で戦いに臨んだり兵を動かしたりしては国民を不幸にするだけです。

孫子は戦争なしに勝つことが最重要、あくまでも戦争は最終手段ということを理解していたんですね。

「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」

有名な言葉です。事前の調査や分析を徹底的に行うことで、どのような戦いも自分のものにすることができる、そういった教えです。

しかし100回戦っても100回勝てるということは、逆に言えば一面的な情報や上っ面の分析ではダメだということです。本当に深い意味で自己と相手のことを知り尽くしていなくてはならない、ということなのではないでしょうか。

「戦争とは敵をだますことである」

戦いの本質をついた言葉です。こちらの作戦や意図をことごとく反対に見せ、相手にその動きや武力の大小を見破られないようにするので、最終的に勝つことができると説いています。

「故に勝を知るに五あり」

孫子は、勝利するものは以下の5つの条件に当てはまっているという。その5つとは

「戦ってよい場合と戦ってはならない場合とを分別している者」
「多い兵力と少ない兵力のそれぞれの運用法に精通している者」
「上下の意思統一に成功している者」
「計略を仕組んで、それに気づかずにやってくる敵を待ち受ける者」
「将軍が有能で、君主が余計な干渉をしない場合」
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