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便利なスマホ、使い方を誤ると「目・首・指」の病気になることも

便利なゆえに年々利用者が増え続けているスマートフォン。皆さんの中にも「もう、スマホが手放せない~」って人もいるんじゃないでしょうか。しかし便利なスマートフォンも使う人間がスマート(賢明)じゃないと、病気の原因になりかねません。利用者の増加とともにスマートフォンによる病気も増えてきています。

一番多いのは眼科系の病気

スマートフォンはその名前の通り「携帯電話」として作られた物。なのでそこについている液晶画面は極端にいうと「おまけ」といっても過言ではありません。そのおまけで付いている小さな画面を一生懸命見ようとするので普段の生活に比べて目の疲労度が増すのは当然といえるでしょう。

特に小さい画面でゲームに集中したり、ドラマや映画を見たりすると、瞬きの回数が普段の6割にまで減ってしまいます。そのためにドライアイの症状を訴える人が増えてきています。特に空気が乾燥している冷・暖房中の部屋の中では注意が必要です。

また、目とスマートフォンの距離が非常に近い為、長時間集中して見ていると、目のレンズとも言える、水晶体の厚さを調節する筋肉が凝り固まってしまい、焦点調節が出来なくなる為に、仮性近視や若年性老眼になる人が増えています。

ストレートネックが増えている

ストレートネックというのは、本来湾曲していなければならない頚椎がまっすぐになってしまう状態を指して言うのですが、首や肩の筋肉に負担がかかってしまうので、慢性的な肩こりや頭痛の原因になったりします。また酷くなると頚椎の椎間板が神経を圧迫して手が痺れたり、さらには椎骨動脈を圧迫して血流が悪くなると脳血栓や脳出血を引き起こすこともあります。

このような症状は前かがみの姿勢が続くことによって起こるため、コンピューターが普及し始めた頃から増えてきているのですが、スマートフォンの登場により、普段はコンピューターを使っていなかった休み時間や通勤時間にまで前かがみの姿勢をとるようになったために、症状悪化に追い討ちを掛けていると言えます。

指の腱鞘炎になる人も

一般の携帯電話がボタンを押して操作するのに対して、スマートフォンは画面をタッチして操作するようになっているため、隣の文字やアイコンを間違って触らないように出来るだけ指を立てて操作する傾向があります。しかも液晶のガラスはクッションがないため、長時間ゲームをしたりSNSやメールで対話を続けたりすると指にかなりの負担がかかって腱鞘炎を起こすことがあります。

また、使い慣れた人はスマートフォンを持った手の親指で全ての操作をしたりしますが、そのような姿勢は手の筋肉に不自然な負担をかけてしまい、親指はもちろん、本体を支えている指までが変形してしまう場合もあります。

親指操作は一般の携帯電話でも皆さんされていると思いますが、スマートフォンは大きくて持ちにくいため、同じ事をするとかなりの負担がかかってしまうというわけです。

病気にならないようにするには

とにかく長時間続けて使わないというのが一番です。また、前かがみにならないようにして、30センチ位離して見るようにします。どうしても長時間使わなければならないなら、20分置きに30秒くらい遠くの物を見るようにします。また、意識的に瞬きすることも心がけた方がいいでしょう。

明るい野外での使用も良くありません。車の中では振動で揺れる画面を無理やり目が追いかけることになるのでやっぱり良くありません。それから手や指に負担が掛かる片手操作ではなく、面倒でも両手に持って操作するようにしましょう。

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