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意外と知らない?パスタの雑学

 最近では、日本中、どこでもパスタが食べられるようになりました。日本の年間の消費量は、およそ26万トン(2009年時)と言われています。 そこで、今日は、身近だけど意外と知らない、パスタの雑学についてご紹介いたします。

1.イタリアのパスタの歴史

まず、イタリアのパスタの歴史からひも解いてみましょう。パスタは、もちろんイタリア料理なのですが、いったい、いつ発明されたものなのでしょうか。そもそも、パスタとは、ラテン語で「練り物・生地」という意味であったと言われています(ちなみに、英語の「ペースト」の語源だそうです)。

故に、現在でもラザニアなどの平ぺったい板状のものもパスタに分類されているようです。ですから、「小麦を使った練り物・生地」=パスタと考えるとかなり古い時期から存在していたようです。

では、現在我々が思い浮かべるパスタのような食べ物が出てきたのはいつごろなのか?これも、はっきりしたことはわかりませんが、1224年8月2日付の、ジェノバ公正証書に、現在と似たようなパスタの食べ方をしているという記録が残っているようです。

では、我々がいつも食べる乾燥パスタのようなものはいつできたのか。これは、16世紀ごろ、ナポリで飢饉に備えるために発明されたという説が有力です。意外と、乾燥パスタの歴史は深くないという気がしますね。

その後、17世紀末、外来のトマトの食用化が進み、トマトソースが発明され、パスタと絡めて食されていたそうです。さらに、その後、1770年頃、ナポリ国王フェルナンド2世が、王宮で上品にパスタを食べるために、現在の4本足のフォークを発明したと言われています。

こうやって見ると、乾燥パスタやトマトソース、フォークの歴史は、我々日本人から見れば意外と深くないということがいえそうです。

2.日本のパスタの歴史

では、日本では、パスタは、どのように普及していったのでしょうか。日本では、1883年頃、フランス人宣教師マリク・マリ・ド・ロ神父が、長崎県にマカロニ工場を建設し、製造したのが最初であると言われています。

もっとも、当時、こういったパスタが庶民の口に入ることはなく、一般化までにはもう少し時間が必要でした。その後、イタリアから全自動パスタマシンが輸入された1950年頃、日本でもパスタの本格的な生産が始まりました。

その後、1970年代にファミリーレストラン(有名なサイゼリヤは、1973年チェーン展開開始)、1990年代の「イタ飯」ブームを経て、現在のような状況になっているということです。このように、日本では、おおむね130年の歴史があるといえるでしょう。意外と、長いんだなーという気がいたします。

3.パスタの種類

では、パスタは、いったいどのぐらいの種類存在するのでしょうか。なんと、パスタの種類は、500種類以上ある、と言われているそうです。誰が数えたんでしょうか。少し調べてもらえばわかると思いますが、少し挙げてみるだけでもいっぱいあります。

例えば、スパゲッティ、スパゲッティーニ、フェデリーニ、カッペリーニ、リングイネ、ブカティーニ、タリアテッレ、ペンネ、フジッリ、ラビオリ、パンツェロッティ…さらに、形状だけでなく、材料や、調理法(ゆでるだけでなく、焼くなど)によっても区別する場合があり、すべてを把握しようと思ったら、何年も勉強しなければムリなぐらいありそうです。

こういったわけで、パスタマニアでもない限り、代表的なパスタの名前を知っておくぐらいにしておきましょう。500種類以上あることを考えれば、「リングイネってなんだっけ?」と聞いても別に恥でもありません。

なお、全然関係ないですが、「そうめん」と「ひやむぎ」と「うどん」の違いって判りますか?「そうめん」は1.3㎜以下、「ひやむぎ」は1.3~1.7㎜以下、「うどん」は1.7㎜以上とJAS規格で定められているそうです。

そう考えると、スパゲットーニ(2.0㎜より太い)、スパゲッティ(2.0㎜以下)、スパゲッティーニ(1.6㎜以下)、フェデリーニ(1.4㎜以下)、カッペリーニ(1.0㎜以下)ぐらいの名称ぐらいは、覚えておいた方が良いかもしれません。

4.レシピ

最後に、1つだけレシピを添えて終わろうと思います。カルボナーラ(炭焼き風パスタ)のご紹介です。材料は、パスタ100g、塩水、オリーブオイル少々、全卵×1、卵黄×1パルメザンチーズ(大匙5)、こしょう、ニンニク1かけ(なくてもいい)、パンチェッタ適量(ベーコンでもいい)、玉ねぎ4分の1、コンソメ顆粒(あれば、隠し味にちょっとだけ)、オレンジの皮耳かき1杯ぐらい(なくてもいい)

(1)パスタをゆでる

まず、パスタを塩水でゆでます。パスタをゆでている間に、他の下処理をします。この際、自信がない場合には、ソースを作ってからパスタをゆでることをお勧めします。パスタのゆで時間より1分早く引き上げ、パスタとからめてください。

(2)ソース

卵、パルメザン、こしょう、コンソメ顆粒を混ぜます。また、ベーコン、玉ねぎ、にんにくをスライスし、フライパンで炒めます。

(3)混ぜる

パスタと、フライパンにある材料を混ぜ、水を加え少しさまし、ソースと混ぜます。最後に、オレンジの皮を一緒に混ぜます。ボリューム満点で、きっと満足すると思います。お試しあれ

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