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毎日の自分を変えるには!?気分をコントロールする脳内伝達物質!

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大人になってから、ストレスが溜まったりイライラする事は多くても、若い頃のように感動や幸せを感じる事が少なくなったと思いませんか?その原因は大人になった事なのでしょうか?一番の原因は自分自身にあり、しかも脳内で起こっています。気分やメンタルをうまくコントロールしていく方法を考えていきましょう。

脳内伝達物質ってなに!?

気分やメンタルをコントロールしていく前に、まずは脳内の事を少しでも知っておかなければいけません。私たちの脳には様々な役割があり、意識的にコントロールできる部分なんて大脳のほんと一部にしか過ぎません。

そして、たとえば自律神経であったり、意識的にコントロールできない潜在的な部分こそが、私たちの心身にとってとても欠かせないものなのです。脳内の気分やメンタルを支配しているのは、脳内伝達物質というものです。脳内伝達物質は色々な種類があり、それぞれ脳内に満たされる事で様々な効果を生み出します。

例えば、ドーパミンという脳内伝達物質では、脳内に満たされる事で気分が高まり、高揚感と充実感に満たされます。ノルアドレナリンは不安や闘争心を司り、満たされる事で緊張したり不安やイライラが芽生えるなどのストレスの元凶となります。

しかし、どれも生命の維持には欠かせないもので、ドーパミンは志気を高め、ノルアドレナリンは困難に打ち勝つために必要なものとなります。セロトニンは、安息感と満足感をもたらし、毎日の生活に幸福をもたらします。これらの脳内伝達物質の働きを自在にコントロールする事ができれば、私たちのメンタルはコントロールされ、情緒が安定するでしょう。

現代に厄介なノルアドレナリン!

ノルアドレナリンの働きは、サッと説明しましたが、生命の維持にとても欠かせないものです。ノルアドレナリンがなければ、私たちは現状に不満を抱かないでしょうし、できない事は諦めてしまうでしょう。より高みを実現していく事ができる人間にとって、ノルアドレナリンは成長の良い起爆剤となるのです。

しかし、このノルアドレナリンは厄介に働いてしまう事も多々あります。ノルアドレナリンがストレスの元凶であるという部分が問題で、これが多く分泌されすぎてしまうと、私たちは必要以上にストレスを溜めすぎてしまいます。

ストレスは時として成長に必要なものだといいますが、成長に必要なストレスであるならまだしも、不必要なストレスやイライラも引き起こしてしまうのです。これらの脳内伝達物質は必要に応じて分泌されますが、その分泌量を制限する機能がここに備わっていません。そのため過剰分泌の癖がついてしまうと、些細な事で必要以上に分泌されてしまう原因となるのです。

ノルアドレナリンは、狩りを中心としていた時代にはとても重宝されていた脳内伝達物質ですが、現代では狩りは必要なくなり、それどころか身体を動かしたり、肉体労働すらまともにしなくなりました。そのため、どんどんノルアドレナリンが増えて溜まっていってしまうのです。ノルアドレナリンが増えすぎると、最終的には鬱病などの精神症に悩まされる事になります。

脳内の救世主セロトニン!

とはいえ、これらの脳内伝達物質がそれぞれバラバラに機能して、時として私たちの心身を滅ぼす事もあるのですが、ちゃんと脳内にはそれを抑制する機能が備わっているのです。それが、セロトニンです。

セロトニンは脳内伝達物質のバランスを整えて、安息感と満足感をもたらす働きもあるのです。ドーパミンやノルアドレナリンなど、不必要に出過ぎた各脳内伝達物質を抑制するのはセロトニンの働きでもあるのですが、残念ながら現代人の多くはその多忙な生活習慣やストレスなどから、セロトニン値が減少してしまっていて、必要な機能を果たせなくなっています。それこそが、現代のストレス社会の元凶ともいえるのです。

多くの精神疾患の原因は、このセロトニンの減少だと言われています。鬱病はノルアドレナリンが出過ぎた事が原因ですが、そもそもセロトニンがまともに機能していれば、そんなこともないからです。セロトニンをしっかりと機能させていく事が、私たちが健康的に生活をしていく上で、最も欠かせない事なのではないかと思います。

太陽とセントジョーンズワート

そこで、セロトニンを活発にしていくには、2つの工夫をしていく事で改善されます。一つは日光で、もう一つはセントジョーンズワートです。太陽の光を毎日浴びて生活をするというのは、私たち人間が本来必要な生活習慣なのです。

ところが、現代人は室内のオフィスワークを中心とした生活をしていて、しかも集合住宅や狭小住宅などの生活環境によって、これらの本来の機能が全く担えていません。太陽の光をしっかりと浴びていく事で、セロトニンが増え、自律神経が整いますので、心身ともにストレスに強く、活気に満ちあふれた状態となります。

また、セントジョーンズワートはハーブに含まれる天然成分で、これがセロトニンの減少を抑える働きがある事が近年の研究で明らかになっています。セロトニンを直接増やす効果はないものの、セロトニンの減少を抑えるので、結果的にセロトニンを長く多くとどめる事ができます

セントジョーンズワートは、サプリメントで摂るのが現代的に最も優れた方法で、一部の先進国では鬱病の治療薬として、正式に使われています。もちろん、天然成分ですから過剰摂取を避ければ副作用を気にする心配もなく、効き目は緩やかですが、長く継続的に摂取していく事で抗鬱剤と同等の効果を得られるそうです。

適度な運動と考え方の癖

セロトニンを増やす事が、まず第一の条件として現代人に必要になってきますが、それでもノルアドレナリンは増えるでしょう。ストレスが溜まりやすい現代社会では、それだけでノルアドレナリンの感受性が高まってしまいますから、些細な事でも多くのノルアドレナリンが分泌されてしまうようになるのです。

ノルアドレナリンを直接減らしていくには、セロトニンの他にも方法があります。それは、身体を動かす事です。ノルアドレナリンは、本来狩猟の時代に重宝された脳内伝達物質である事はすでに説明しました。狩りをしなければ食べていけない時代に、疲れて狩りができないというのではお話になりませんからノルアドレナリンが大切だったのですが、運動をすることでノルアドレナリンを消費する事ができます。

適度な運動は身体機能の維持だけでなく、精神の健康にもとても欠かせないものなのです。そして、普段からストレスを溜め込まず、ノルアドレナリンを過剰に反応させてしまわないようにも、考え方や捉え方の癖を変えていって、ポジティブになっていく事が大切です。

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