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ムシを食べて健康に!?世界で最も多くの栄養を含むミドリムシ

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ムシを食べるというと、そういう文化のない日本人にとってみれば抵抗がありますが、私たちの食生活の栄養バランスの深刻さを考えた時に、その救世主となるのはムシでした。ミドリムシの健康効果や将来の食事について考えていこうと思います。

食生活に欠かせない必須栄養素とは?

毎日の食事に欠かせない栄養に必須栄養素というものがあります。必須栄養素は、身体の中で作り出すことができない、もしくは作り出すことが難しいとされている栄養素で、ビタミン系、アミノ酸系、ミネラル系の3つのカテゴリからなる、全てで46種類もの栄養素です。必須栄養素は毎日の食事の中で必ず摂らなくてはいけない栄養素で、私たちの心身の健康や生成に欠かせないものとなっています。

現代人の食生活は非常に乱れており、単身生活層や多忙な社会人が増えたことで、自炊をしないでコンビニフードやファーストフードなどで食事を済ませてしまう人が多くなってします。しかし、これらの栄養素の多くは水溶性のものもあり、水洗いだけでも流れていてしまいますし、加熱や調理の過程で失われる栄養素が多いため、十分に摂取しきれていないのが現状です。

特に調理済みの食品を食べるようになったことで、単純に選択肢の幅は広がったように見えて、自分の好みの物ばかりを食べてしまうようになるため、なかなか栄養を摂りきれていないのが現状です。

世界で最強の食材はミドリムシ!?

こうしたことから今回は食生活の重要さや、栄養バランスの抱える問題を解決するために、より多くの栄養素を効率よく摂取していく方法を考えていこうと思いますが、多くの栄養素は基本的に複数の食材から摂るのが基本です。しかし、なるべく手間を省いてたくさんの栄養素を摂るためには、一つの食材からなるべく多くの栄養素が摂れた方が効率的です。そこで、現代でもっとも多くの栄養素を含んでいる食材について考えてみましょう。

なんと、自然界でもっとも多くの栄養素を含んでいる食材は、ムシなのです。近年の研究でミドリムシが最も多い栄養素を含んでいることが明らかになりました。ミドリムシは、理科の授業や実験で観察をしたあのミドリムシです。当然顕微鏡サイズの生物ですが、なんと59種類もの栄養素を含んでいることが最近の研究でわかっています。あれだけ小さな身体にそれだけ多くの栄養素が含まれているのですから、栄養とはいったいどれだけ小さいものなのでしょうか?ミドリムシは当然小さいですから、一体に含まれている栄養の量は少ないものの、数は非常に豊富ですから、よりたくさんのミドリムシを使って料理をすることで、多くの栄養素を一つの生き物から摂取できるのではないでしょうか。

ミドリムシを使った健康料理のお店多数!

とはいえ、ミドリムシを食べるなんて考えたこともありません。人生の中で口に自然と入っていてもおかしくはない顕微鏡サイズの生き物ですが、それでも意識的にそれを摂ろうなんて考えたこともありません。では、どのようにしてミドリムシを摂っていけば良いのでしょうか?このミドリムシの豊富な栄養素にいち早く着目して、ミドリムシを取り入れた健康料理を提供するお店もたくさん出てきました。

たとえば、ラーメンの汁や麺にミドリムシを配合するとか、ハンバーガーのバンズにミドリムシを大量に取り入れるとか、味はこれといって無味無臭で変わりないそうですので、現代的な栄養の摂り方が期待できる生物です。

ミドリムシは「ムシ」という学術名が付いていながらも、正確にいうとムシではありません。動物と植物の両方の部分を持った特別な単細胞生物なのです。基本的には光合成でエネルギーを得ますが、触手のようなもので自分で動き回ることができる動物的な部分も持っていますし、中には微生物を食らうミドリムシもいることから、現在でも動物なのか植物なのかはよくわかっていません。

近未来の食事を考える

ミドリムシを参考にこれから将来の食生活を考えていった時に、現代ではとても便利で効率的な栄養摂取の方法として、サプリメントというものがあります。サプリメントは、カプセルや錠剤の中に必要な栄養素を凝縮して詰め込んだもので、無味無臭ですから、水と一緒に飲むだけで必要な栄養素を摂ることができるのです。そして、ミドリムシの健康料理を振る舞っているお店では、ミドリムシを乾燥させて粉末状にして、それを料理やスープに練り込んでいるのが主流となっているようです。

もちろん、ミドリムシのサプリメントというのも近年では登場していますので、意識的にミドリムシを食らうのには抵抗があっても、サプリメントであれば問題なく摂取していくことができるのではないでしょうか?サプリメントが現代で最も効率的な栄養摂取ができる食品であることは間違いありませんが、そのうち単体の栄養素だけでなく、必須栄養素を全て詰め込んだサプリメントが登場しても良いのではないかと思います。必須栄養素だけでなく、年齢や性別、ライフステージごとのサプリメントカプセルが作られていってもおかしくはないと思います。

合成食品が全盛の時代に!?

そして、さらに未来の食事を考えた時に、将来的にはどのような食事をとっても同じように健康的な栄養素を得られるような時代がくるのではないかと思います。たとえば、ミドリムシを原料にして食材を自在に合成できるようになって、食べたい料理や食材と全く同じ食感、味、ニオイで原料は全てミドリムシなどをはじめとした栄養バランスの摂れたものという時代が来てもおかしくはないと思います。

ニオイの合成の研究はされていますし、味も甘味料や香料などでフルーツ風味のお菓子や飲み物はたくさん売られていますから、その延長線上でどんどん研究が進んでいくと考えれば、決して不可能ではないと思います。昔のドラえもんの映画で登場した秘密道具で、海のプランクトンを合成して好きな食材を作り出すという道具がありましたが、カロリーや栄養のバランスを気にせずに、自分の好きな食べ物を合成で作って食べられるような時代がくれば理想なのではないかと思います。

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