周囲の知恵を得て、問題を解決する柔軟な思考法

生きていると様々な問題が浮上します。わたしは２０代半ばくらいまでは、すべて自分の力だけで乗り越えられる事ばかりだと思っていました。実際に、なんでも出来ていましたし、出来ない事はありませんでした。しかし、それは大きな勘違いだったように思えます。

わたしは、自分が出来る範囲内だけで動いており、出来ない事はしませんでした。なので、出来ない事をしようとするときは非常にストレスがかかりましたし、かなり頭を悩ませました。今でもそうです。自分の慣れた仕事なら、上手に出来る事も多いです。しかし、ひとたび違う仕事をはじめようものなら、まったく何も出来ずに、なんて自分は無力なんだと思う事ばかりです。

それもそのはずですが、社会人一年目に逆戻りになるわけですから、そりゃあしんどいです。自分ひとりで学べる事や出来る事といのは、本当に少ないです。わたしは今、病院からこの原稿を書いているのですが、ここの病院はかなり人気がありいつもものすごい患者さんの数なのですが、それほど力も人気もある医師でも、ひとたび病院を離れれば普通の人です。

医学部で、ものすごい勉強量をこなしてきて、在学中も優秀な成績を残して来た人ばかりが医者になれるわけですから、優秀な人間なんだろうなと思っても、コンビニの店員をやらしたら、どうやってレジを打っていいのか、どうゆう感じで接客をすれば良いのか、何もわからない事だらけだと思うのです。

わたしはこの先生に何もありませんよ（笑）とても素敵な先生です。どれだけすごいと言われている人でも、新しい事をすれば、何も出来なくなるという、ただのたとえです。なので、それぞれのプロフェッショナルが、集まって社会を作りあげ、お互いに切磋琢磨して協力しあってより良い社会を作っているのです。それが人と人が共存するという理念なのです。

当時のわたしのように世間知らずというか傲慢になっている人もいると思います。なので、自分だけで出来るとか、思わない方が良いですね。自分で出来る事なんて、本当に１個か２個くらいです。バイトくらいなら転々と変わっても、少し時間があれば習得出来るようになるのですが、正社員クラスになると、本当の力が求められるようになりますので、同じ職種を追求していった方が自分が楽になるわけですね。

逆に協力して出来る事というのは、無限大と言っても良い程あります。歴史上、人類に達成できなかった事はありません。おそらく、今不可能とされている事も、時間がたてば、解決出来る事ばかりです。人類には、優秀な頭脳と、諦めない心が備わっているため、その２つがあれば、達成出来ないものはないと思います。それには協力する事は必須ですね。力のある者同士で協力する事が大事なのです。

仮に批難されても、肯定されても、助言と取る事が出来れば、すべての人をプラスの力に変えて解釈する事が出来ます。すぐになんでも他人のせいにする人がいたとして、こうゆう責任転嫁ばかりする人にはならないでおこうと考える事が出来ます。他人の事を悪く言う人は、自分は不愉快になるし自分が言われるかもしれないので、言わないでおこうなどと考えればいいです。

その話が攻撃か助言かを考え、攻撃なら回避し学ぶ。助言なら吸収ですね。その判断がつかないときは誰かに相談してみましょう。相談する人がいない人は、今はネットの掲示板や知恵袋なんかでも、相談すれば誰かしら答えてくれますし、いろんな人の意見を聞いて、いろんな角度から物事を見つめてみると良いでしょう。

何か自分に望ましくない状況に陥った時、この問題はなぜ起こっているかと考えるよりも、どうすれば改善されるかを考えた方が良いです。何が問題の根っこにあるのかは、冷静に見れば結構簡単に見えて来ます。この問題を見つけるヒントは、人に聞かない方が良いです。

その人は、その現場を見ていませんし、仮に対人関係の問題である場合、その人との会話や、相手の自分の相性、それぞれの人間性、そしてその意見を言っている自分の人間性などもいろんな要素が組み合わさって来て問題が複雑になるだけです。問題というのは、わたしたちが思っているほど難しいものではなく、わたしの知る限り、複雑な問題など存在しないと思います。

複雑に考えるか、シンプルに考えるのかは、その人次第であって、誰のせいでもありません。そのため、問題に直面した時はいつも、シンプルに考えるようにした方が圧倒的に人生は幸せになれます。