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ガラスとプラスティックの特性の違いとそのぞれに適した用途とは

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世の中にとにかく大量に使われているプラスチックとガラス。そんなガラスとプラスチックの豆知識を紹介します。

ガラスとは?

ガラスはケイ酸塩を主成分とする物で、ケイ素は地球に多量に存在する物質です。大ざっぱな事を言うなら、そこらに転がっている石や砂や砂利を高温で熱すればガラスを作る事が出来る可能性があります。もっとも、それが加工に適してるか、綺麗かなどは別の問題ですけどね。

実はガラスは延びる

ガラスが延びると言われても意味が分からないと思います。実際に自分もそう思いました。で、どんな意味かというと、そのままなのです。つまり、ガラスもプラスチックと同じように延びたり縮むのです

その証拠は、といっても文章で証明するのは難しいですが、ある実験で密封ガラス容器に液体を入れ、その先に細長い管を用意します。そして、そのガラス容器を周囲から押すのです。すると、細長い管を水が進みます。といっても、ほんの少しですが。この実験で、ガラスが延びて凹み内部の液体が押し出された事が証明されます。

安定しているガラス

ガラスはとにかく安定しているのが特徴です。日光にさらされても、普段の生活レベルの熱なら変形する確率は低いです。もちろん欠点もあります。それは、割れてしまう事です。これも、色々と配合する事で割れにくいガラスが沢山生まれています。

そんなガラスの特性を利用して研究途中なのが、未だに問題が山積みな原子力関係です。原子力発電などで出た高レベル廃棄物を廃棄するためにガラスで固めて廃棄する方法が研究されています。

プラスチックの定義?

そもそも、プラスチックの定義は曖昧なもので、本来ならば合成樹脂という方が正しいですが……そう言っても見知らぬ単語で説明してもややこしいので、それも含めた意味で言うなら、高分子結合している物という事になるでしょうか?簡単に言うならば、分子同士が強く結合している物という事になります。

そして、そんな分類ですから物によってとにかく呼び名が違います。ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール樹脂、フェノール樹脂、ナイロン……聞いた事がありそうな名前を挙げましたが、本当に色々な種類があります。

プラスチックの特徴

そんなプラスチックですが、大ざっぱに言うならば、以下の特徴があります。

1:薬品等で変化しづらい
2:絶縁体である
3:熱に弱い

もっとも、現在では電気を通すプラスチックも開発されていますから、絶対的な特徴ではありません。

常に変化しているプラスチック

プラスチックも不変なイメージがありますが、これも違います。プラスチックは特に日光に弱い特徴を持つ事が多いので、それで劣化していきます

さらに、密封した場所に入れておいたプラスチック消しゴムなどの表面がべたべたしている事はないでしょうか?これは、普段から内部の薬品が気化しているからで、それが密封されて気化した物が液化した物だと思われます。プラスチックも物によって様々なので、必ずしもそうなるとはいえません。

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