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男の夢はでっかくあれ!「あなた」がアメリカ大統領になるには

男の夢の代表と言えば「世界一の男になる!」ではないでしょうか。ということは現代の世界ではそれはアメリカ大統領になるということでは?夢を夢のままで終わらせるのはよくありません!ぜひあなたがアメリカ大統領になる方法について具体的に検討してみましょう。

アメリカ大統領の被選挙権は?

まずは基本として、大統領選に出馬するための被選挙権を調べてみましょう。アメリカ合衆国憲法第2条では大統領になれる人を

・合衆国内で生まれた合衆国市民
・14年以上合衆国に居住
・35歳以上

と規定しています。とりあえずこれらをクリアしていかなくてはいけません。

あなたが被選挙権を持つには

年齢は35歳以上の方はOKですし、それより若い方もアメリカに引っ越して14年間過ごしている間には多くの方は超えるでしょう。その間に市民権(国籍)もどうにか取ってしまいましょう。

しかし問題は「合衆国内で生まれた」という規定です。すでに日本で生まれてしまった今ではどうしようもありません!さっそく夢が断たれてしまいました。

なら合衆国憲法を改正してしまおう!

せっかくアメリカ市民として頑張っているのだから、大統領になれたっていいですのにね。かつてカルフォルニア州の知事を務めたアーノルド・シュワルツネッガー氏も、大統領選への出馬という話題が出たときに、「考えはあるが現状は難しい」との認識を示していました。

彼はオーストリア出身の移民だったからです。そんな人もいるんですから、ここは合衆国憲法を改正してしまいましょう。細かい議論は必要ありません。すべてはあなたが大統領になるためです!

憲法を修正するには?

合衆国憲法の場合、改正ではなく修正を行います。「合衆国憲法修正○○条」なんて言いますが、合衆国憲法は時代の変化で解釈に問題が生じたときには、修正条項を追加していくスタイルを取っています。日本国憲法の改正よりは柔軟です。とはいえ、修正条項の追加も簡単ではありません。憲法修正には

・連邦議会(日本の国会)で3分の2以上の議員投票により修正が提案される
・州議会(日本の都道府県議会)数の3分の2が連邦議会による憲法議会の開催を要請

のどちらかを実行しないといけません。連邦議会や憲法議会で憲法修正提案された後には各州議会が独自に採択していき、それが全州議会数の4分の3を超えればやっとその憲法は効力を持ちます。

憲法修正も一筋縄ではいかない

これはかなりの人数のアメリカ人のハートを掴まなくてはいけません。しかも特定の地域ではなく、アメリカ全土に渡ってです。あなた個人の力で憲法修正にもっていくのはかなり難しそうです。

というわけで、あなたやシュワルツネッガー氏のような外国生まれの人々と団結して、大規模な運動を展開する必要があります。政治や経済の観点からあらゆる立場の人々の支持を得て、確実に大統領への道を開くように展開しましょう。

アメリカ大統領選の特徴「選挙人」制度

さて、いろいろあってあなたは被選挙権を得ることができました!いよいよ立候補・・・ですが、これもまた簡単ではありません。ここで複雑な大統領選挙の事情が出てきます。大統領選の立候補は各州で行いますが、各州の投票で選ばれるのは「選挙人」と呼ばれる人々です。

投票で選ばれた選挙人は、州の代表者として実際の大統領選挙の投票を行います。各州で選ばれる選挙人の数は人口で決まっています。現実にはこの選挙人は「私は○○さんに投票します!」と宣言しています。

自分の支持する大統領候補者に投票してくれる選挙人候補に対して投票することで、直接選挙の形態を取っているわけです。なお、多くの州では選挙人個人ではなく特定の大統領候補者に投票することを誓約した「選挙人団」に対して投票するようになっています。

つまりその州で得票率の多かった候補者が、その州の選挙人を総取りすることになります。

以外と大変なのが選挙人候補者の擁立

そもそも選挙人候補者を擁立できなければ大統領に当選する可能性は無くなります。全選挙人の定数は538人です。ここから過半数を取らないといけないので、最低270人の選挙人が必要です。アメリカの二大政党は538人すべての選挙人候補を出すことができます。

小規模政党の候補者はこのルールがある時点ですでに当選が難しくなっているのですね。しかしあなたは憲法修正を実現させる様な人物です!ここは問題なく多数の支持者が現れるでしょう。その人たちを選挙人候補として擁立していきましょう。

大統領選の最難関は「立候補」!?

過半数を超える選挙人擁立のめどが立ったら、あとはあなた自身の立候補です。立候補は各州で行います。ただこの立候補も単純ですが最難関だったりします。多くの州では二大政党以外の立候補者に対しては有権者の一定数の署名を求めています。

変な人が気軽に立候補することができないような仕組みだと思われます。(もちろんあなたは変な人ではないですよね!?)実際、二大政党の候補者以外の候補者は、全州では立候補できないことが多いようです。

もちろん立候補できないとその州では選挙人を確保することができません。選挙人候補者を特定の州に集中させて、そこでは確実に立候補できるように準備しておきましょう。

さあ、大統領選挙に向かって準備をしよう

いかがでしょうか。大統領になれそうな気がしてきましたか?だいたい準備には20年くらいはかかるでしょうか。目標は2032年の大統領選挙ですね。2012年の時に31歳の方なら20年後は51歳、ちょうどオバマ大統領と同じ年です!さあ、今日から「世界一の男になる」夢に向かって頑張っていきましょう!

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