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心身を離し、うまくいかない人と良い距離を保つ方法!

人生の9割以上の悩みは人間関係であるという話をどこかの書籍か何かで読んだ事があります。つまり、人付き合いをうまくやれる人の人生はバラ色であり、うまくやれない人の人生は生き地獄となります。わたしの周りには、人付き合いのうまい人間がとても多いです。

彼等は彼等で苦労があるのでしょうが、とても生産的に人付き合いを考え、止まらず、諦めず、歪まず・・・素直にまっすぐ人というものを見つめているようです。彼等は必要以上に人を警戒する事もありません。騙されたら騙されたで、勉強する良い機会だと考える。とても聡明な選択肢ですよね。

多くの人は、自分が損をしないように、傷つかないようにと、他人の流す噂を信じたり、誹謗中傷したりする事で自分を守り、他人をこわそうとします。自分達だけ守れればそれで良いという考え方ですよね。そして彼等は何も価値を与える事ができません。

マザーテレサの言葉で、「自分が傷ついても良いから、自分がこの世の中に与えられる最良のものを与えましょう」という言葉があります。わたしの周りにはなぜか非常にすぐれた人間が多く、このマザーテレサの教えを受け継いでいるかのうように立派な人達が多いです。

年下だったりもするのですが、彼等から学ぶ事もとても多く、すばらしい人間性だなといつも思いながら、口には出さずながめています(笑)。彼等に共通して言えるのは、他人との距離のとりかたが絶妙なんですよね。離れ方も、くっつき方もうまい。本当に芸術的にうまいですね(笑)

たとえば、そこに生産性を見いだせれば力を貸してくれるし、そうでなければ離れる。深入りもしないし、ただただ黙って信じてくれる。仮にそれで騙されたとしても、そこまで傷ついたりしていないようなのです。

この人間関係の距離というのは誰に対しても存在するものであり、仮に実の両親でも、恋人でも、親友でも、幼なじみでも、そして自分自身でさえも、距離というのは良好な関係を保つ上で必要になってきます。

たとえばお父さんと仲が悪くて、社会人になり一人暮らしをはじめたら、ぽつぽつ電話などで喋るようになった。だけど、たまに実家に帰省したら、また喧嘩になるから帰りたくない・・・などといった話はあなたもよく耳にするでしょう。

これは会わない距離というのがお父さんとその人との距離なんですね。これを見抜けるようになると人間関係はとても楽になります。

たとえば、電車の横椅子に座っていて、ガラガラなのに自分のぴったり隣に人が座って来たら、どう思いますか?「なんでこんな空いてるのに、わざわざオレの横に来るの?」とか、同性なら「同性愛者かなにかか?」とか、女性なら「この子、何かたくらんでるんじゃないのか?」とか思うかもしれませんよね。

どちらにしろ、よく思う事はないでしょう。あまりにキレイな女性であれば、オレに気があるのかなと勘違いしたい男性もいるでしょうけど(笑)。つまりは、これと同じ事なんですね。いきなり近づいてこられると人は圧力を感じ、何かを企んでいるのではないかと疑ってしまうんです。

だから、どれだけ親しい人でも、それが母親や奥さんでも、この座席の距離をひとり分開ける事がカギなんです。うまくいかない人や生理的にあわない人なら、車両ごと変えるのが一番良いでしょう。同じ電車に乗る事も避けられるのであれば避けるべきです。

あわないのですから、近づけば近づくほど疑われ、嫌われ、関係が悪化します。その人との距離はそこじゃないんだよと相手が教えてくれているんですよね。人間というのはどんな人でも相性がありますので、仕方のない事です。わざわざ自分から関係を悪化させる必要はありませんよ。

人間関係の築き方がうまいなと思う人を観察してみてください。この人達は全員、例外なくこの距離のとりかたに長けている人達です。彼等はすべてを伝える事が本当の人間関係でない事を知っていますし、ここまでは頼んでもこれ以上は頼んではいけないというのも感覚的にわかっています。

親しき仲にも礼儀ありという関係の築き方なんですよね。たとえば思った事をすべてそのまま相手に伝えていたら、あなたの周りには両親くらいしか残らなくなると思います。人間というのは感情によって気持ちがコロコロ変わる生き物ですし、その都度その気持ちを伝えていては、とても不安定で、相手もあなたに不信感を持つようになるはずです。

怒りも覚えるでしょうし、喧嘩ばかりになってお互いに憔悴し切ってしまいます。憎しみや怒りばかりの人間関係は辛いでしょう?もうそれに終止符を打ちませんか?

あなたが悪いなどと言っているのではなく、その苦しみを乗り越えるため、解決するために自分が変わりませんか?というただの提案です。人生は有限です。どうせなら笑顔に満ちた人生を歩んだほうが、幸せだとわたしは思います。