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中年男性に多い夜間尿、放っておくとEDになるかも!?

皆さんは「夜間尿」または「夜間頻尿」って聞いたことありますか?「夜尿症」じゃないですよ。夜尿症は「寝ている間に無意識のうちにおしっこをしてしまうもの」、俗にいう「おねしょ」のことです。では「夜間尿」は何かというと「夜寝てからトイレに行きたくなる症状」のことです。

皆さんの中にも夜、寝てから夜中に必ずと言っていいほどトイレに起きるという人がいらっしゃると思います。特に中年以上の男性にはそういう人が多いんじゃないでしょうか。

恐らく「歳をとってくれば誰でもトイレが近くなるんだから、夜中にトイレに起きたって気にすることないだろう」と思っている人が多いんじゃないかと思うんですが、実はこの夜間尿、放って置くと健康に深刻な影響を及ぼすことも少なくないんです。

40歳以上の男性の60~70%が夜間尿

夜中に1度は起きてトイレに行くという中年以上の男性はなんと60%以上にもなります。そのうちの50~60%は睡眠途中で目が覚めてしまうことによる慢性的な睡眠不足に悩まされています。

また、排尿時に痛みなどの不快を感じている人は30%以上に及んでいます。更に夜間尿が原因でうつ病になっている人が15~20%と、夜間尿の無い人と比べると何と2倍にもなります。特に若いほど、うつ病になりやすいというのも深刻な問題です。

性生活にも悪影響

夜間尿の症状のある男性のうち、性生活が活発な方だと答えたのは50%にもならず、更に50%近くの人に勃起不全の傾向があるということがわかりました。でも、夜間尿の治療が必要だと思っている人は非常に少なく、ほとんどの人がそのまま生活しているというのが現状です。

夜間尿は病気

歳をとればとるほど夜間尿の症状が現れやすくなるのは確かですが、それは決して老化現象ではなく、歳をとるほどかかるリスクが高くなる「病気が原因で起こる現象」です。

具体的には、前立腺肥大、過活動膀胱、前立腺炎が代表的なものですが、原因もいろいろあるので次の項目に該当する人は一度泌尿器科に行って相談する事をお勧めします。どんな病気でも早期発見、早期治療をするに越したことはありません。

・普段からトイレが近く、夜、寝ている間に1度以上トイレに起きる人。
・夜間尿の症状が続いている人。
・寝る前に水分を摂らなくても夜、トイレに起きる人。
・夜間尿が原因で寝不足になったり、日常生活に何らかの支障を感じている人。