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女子化してそのままお持ち帰り?カメレオン男子のススメ

先日、大学時代の友人と久しぶりに再会した。思い出話に花を咲かせたあと、何気なく、彼が手にしたスマホを見て筆者はそれに食いついた。「それ、くまもん!?」。彼は頷くと、嬉しそうにそのくまもんの驚くべき効力について語ってくれた。あまりにも意外な発想だったので、今回その彼を「カメレオン男子」と名付け、その能力の魅力について皆さんに紹介したいと思う。

スマホケースデコの存在

そのカメレオン男子であるA君。現在は彼女がいない。しかし、女には不自由していない。決して美男子とはいえない彼だが、大学生の頃から大きく変わって、現在は合コンマスターと化していたのだった。まずは先に挙げた、スマホに描かれていた「くまもん」について、説明しておくべきだろう。

皆さんは、よく女の子がスマホケースをデコっている(「デコレーションする」の意)のを見たことがあるだろうか?キラキラと光るビーズのようなものを敷き詰めて、ひとつのモザイクアートのような絵柄を形作っているものだ。

彼の持つスマホはまさにそれで、彼自身が、くまもんのデザインをクリエーターのところへ持って行き、作ってもらったものらしい。くまもんは言うまでもなく、熊本県のゆるキャラで、今やゆるキャラを代表するゆるキャラといっても過言ではない。そんな人気っぷりだ。この記事の中では、いわゆる「流行の象徴=くまもん」として捉えてもらえれば良い。

さて、上記のスマホケースデコ。値段はピンキリということだが友人のカメレオン男子はその費用を5,000円以内に収めたとか。それが高いか安いかは、この後の彼の話を聞いてからご判断いただきたい。

女子化するカメレオン男子の実態

彼の話では、合コンや女の子との食事の場面で、彼がスマホを取り出すと、少なくとも10分間はその話題で持ちきりになるらしい。まず、「可愛い!」に始まり、続いて、「どこでやってもらったの?」とか、「いくらだったの?」とか、そういう具体的な話になるという。

そんなこんなで盛り上がった会の最後には、カメレオン男子が食いついてきた女子をお持ち帰りする、という流れが生まれる。この作戦、初対面であれば最高のアイスブレーク効果が期待でき、一気にカメレオン男子への親近感を高めるようだ。

流行に対して理解・共感を示せる男子

彼自身がミーハーな思考かというと、そうではない。彼は「計算で」それをやっている。非常にしたたかなのだ。例えば、デザインが「くまもん」ではなく、「ピカチュウ」や「初音ミク」だったらどうだろう?ちょっと想像してみて欲しい。相手にもよるが、今の時代だったら「くまもん」のストライクゾーンの広さにかなう者はいないだろう。筆者が言いたいのはそこの部分だ。

すなわち、彼はスマホケースでもって、自分が「流行に対して理解・共感を示し、素敵に取り入れるセンスを有す男子」であることを暗に伝えているのだ。心の中では密かに下心を抱きながら、しかし、表面から見ればあっけらかんと女子化する。この理論に筆者も唸った。これはイイ!

同調効果-誰もが安心したいという気持ち

もちろん、「くまもん」に食いつかれたあとの彼のトークセンスも重要ではある。しかし、初対面や、まだ親密でない女子に対して、ゆるキャラをチラつかせるというのは、男同士でいいう下ネタくらいの鉄板ネタなのだ。

この時はたらいているのが、心理学でいう「同調効果」である。人は自分が基準を持っていない状況に対して、判断を他者に委ねがちだ。例えば、電車を降りて、階段のある位置が右か左か分からないとき、とりあえず人の流れに従う。多くの人が選択しているものを選ぶことで、安心感を覚えるのだ。

小さなことだが、無意識レベルではそういう心理がはたらいている。ミーハーと呼ばれる人が流行を追うのも、根底には、「自分は一人じゃない・安心したい」という気持ちがあるのだろう。

特に女子は常に自分が「イケているか・どう思われているか」を気にしている。それは、女という生き物が男を惹きつけて生きるという、本能に拠っているのかもしれない。何はどうあれ、同調はよく言えば共感である。女の子に気を許して欲しければ、同調は必須の技術なのだ。

筆者は正直、キラキラした「くまもん」のデザインを持つことに抵抗感があった。しかし、この効力を知って実行しないのは、神に背く行為というか、自分の本当の気持ち(=何が何でも女子をお持ち帰りしたい!)に対して、ピュアじゃないのではないか、と感じた。

だからこそ、この術を自分も実行しつつ、多くの男子に、「確信犯的に」利用してもらいたいと思ったのだ。さて、初期投資の金額。あなたにとっては安いか、高いと思うか。その判断は皆さんに委ねたい。

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