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高齢化社会での、最近流行りの中高年の結婚・事実婚について!

最近40歳以上の中高年の熟年結婚が流行っているそうです。40歳以上の中高年の見合いツアーなども人気なのだそうです。

しかし、中高年の大人の男女は、周囲の理解が得られず、婚姻届を出し公的に認められた夫婦になることに二の足を踏み、「事実婚や茶飲み友達」を選択する人も多いのだそうです。

そこで、中高年の恋人のいる男性の皆様に、幸せな老後を迎えて頂くために、結婚と事実婚(茶飲み友達含む)のメリット・デメリットを認識した上で、愛する女性とのこれからの余生を考えてみて下さい。

事実婚・茶飲み友達のメリット

中高年の男女が再婚について考える時、彼らの周囲には多くの場合独立した子供がいるでしょう。もう独立しているのですから、この先親が独り暮らしで孤独な人生を歩むよりも愛する女性と幸せな人生を歩んでくれた方が、体調管理もしてもらえるので安心というものではないかと思います。

但し、心情的な事もあります。特に男手一人で小さい頃から育てられた子供達にとっては、「そろそろお父さんも幸せになっても良いだろう」と思うかもしれませんが、母親が亡くなってまだ子供達に母親の思い出が色濃く残っている間は、母親が忘れられてないがしろにされているようで不快に思う場合も多いのだそうです。

そのような場合、父親の恋人は歓迎されません。茶飲み友達としてなら黙認していても、事実婚で同居となると、母親の仏壇はどうなるのかといったふうに受け入れられない事が多いようです。

それに、結婚すると余計な問題が発生してきます。相続問題です。法律上、夫婦になると夫が亡くなった場合半分は妻が相続できるので、子供達は相続が半分になってしまいます。子供がいないならなおのこと、数年連れ添っただけの女性に財産を半分も取られるなんて親戚が猛反対してくるでしょう。

子供がいない場合や、配偶者との離婚の場合は周囲から財産問題に関係が無い事実婚なら黙認されるケースが多いのです。現金なものです。父親の幸せよりも相続問題なんて嘆かわしい事です。

そこで、父親は愛する女性に財産を残したいと周囲の反対を押し切って結婚を望む場合が多いのですが、愛する男性を子供や親族と絶縁にしてまで財産を欲しいとは思わない女性も多く、事実婚や茶飲み友達を選択するカップルが多いそうです。

煩わしいことから開放され「財産なんていらないので、穏やかに死ぬまで仲良くいられたらそれだけでいい」と穏やかで幸せな老後を願っているようです。これが最大のメリットでしょう。

事実婚・茶飲み友達のデメリット

本来結婚したい位愛する女性に対して、男性は何かしてあげたいものです。しかし、公的にも日本では、事実婚は認められていません。茶飲み友達は一層認められません。

当然、社会保険の扶養家族に入れてもらうことや保険金の受取人になることもできません。また、もし病気になって入院するようなことがあれば、面会も治療方法も手術の承諾も、親族でないと何もできません。病状さえも個人情報保護法で親族以外は何も教えてもらえないのです。

ですから「茶飲み友達」の身分では何もできません。事実婚でも同様です。特に危篤の時に病室にも入れないのです。「穏やかに死ぬまで仲良くいたい」と思ってこその愛する人との「茶飲み友達」としての関係なのに、病気になった途端、病状はおろか、治療方針にも口を出す事ができず、危篤の時さえ会えないなんて悲しすぎます。これが最大のデメリットですね。

次のデメリットは、事実婚の場合が一番こたえると思うのですが、今まで一緒に住んでいたのに、男性が亡くなった途端にその家を追い出されてしまうということです。相続権が無いのですから当たり前と言えば当たり前ですが、悲しすぎます。もちろんお墓にも一緒には無理です。

でも、方法はあります。まず、死ぬ前に男性が愛する女性のために自分が亡き後も自宅で暮らせるように遺言を残しておくことが必要です。まず子供の財産に十分配慮して書き残し、最後に子供達に向けて、女性にどれだけ大切にしてもらって幸せだったかを伝え、子供達にその女性の行く末をお願いするような文章にしておくことで、子供たちの心情に配慮したものにすると良いと思います。遺言状で父親の思いを子供達にわかってもらえるよう訴えるのがコツです。

子供がいなければ、同様に法定相続人へ配慮した文章にしましょう。この法定相続人への配慮の無い遺言状の場合は、いくら権利を与えても、亡くなった後に、愛する女性に悲しい思いをさせること間違い無しです。そもそも争いたくなかったから籍を入れなかったのですから、周囲の理解が得られないと女性が身を引いてしまい、遺言状が意味をなさないこともあり得るからです。

また、保険の扶養に入れたいなら、救済法はあります。同居の場合、住民票に「未届けの妻」と記載できます。そうすれば公的に妻と認められますので、この住民票を提出すれば、未届けの妻は扶養家族として公的に扱われます。そこで、病院では親族の扱いを受けることができますが、戸籍上の子供や親族が認めるかどうかは定かではありませんので、病室に入れるかどうかは疑問です。

また、未届けですから戸籍には記載されていませんので、相続上は住民票に威力はありません。茶飲み友達は同居していないので救済法はありません。

籍を入れることへのメリットとデメリット

籍を入れることで、公的だけでなく、法的にも「妻」と認められます。夫の代理はもちろん、「奥さん」と呼ばれさまざまな権利も発生します。病院での看護はもちろん、病状も治療方針も全て誰よりも先に報告されます。お葬式の時に喪主になれるのです。お墓にも一緒に入れます。

周囲の誰が認めてくれなくても社会が法で認めてくれるのです。もちろん相続権も妻として半分あります。この法的に「妻」に認められた全ての権利がもてることが最大のメリットでしょう。

でも、精神的なデメリットがあります。周囲の反対によって、財産目当てだと罵られたり、愛する人が子供達や親戚から絶縁されてしまったり寂しい思いをすることもあります。これがデメリットです。

いくら夫を大切に思って尽くし、亡くなった奥さんの仏壇も拝み、お墓参りも月命日には欠かさずに行っていたとしてもその思いは周囲の偏見には敵わないのです。子供たちからその献身的な態度が認められることがあれば万々歳ですが、そういったことは稀でしょう。これがデメリットです。

しかし、これは愛し合った男女の場合です。実は「法的な妻の権利」はもろ刃の剣なのです。与える相手を間違ったら恐ろしいことになるのです。

例えば、籍を入れたものの、妻とは名ばかりで夫をないがしろにし、病気になっても看病もせず、別居同然だったにも関わらず、亡くなった途端、妻の座でふんぞり返って権利を主張するような女性もいるのです。周囲や子供達にとっては、男性の思いを無にし裏切った女性を「妻」という権利だけで男性の財産や大切な物が奪われてしまうのではたまりません。

妻にないがしろにされた男性にとっても、愛する者たち(最期を看取ってくれた子供や親戚)の相続の権利が自分のせいで奪われてしまうのです。今まで女性のデメリットを述べてきましたが、これは籍を入れた男性のデメリットです。籍を入れるかどうかは、男性の女性を見る目が問われる所です。

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