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無理をしても逆効果!?ストレスにならない自分にあった節約術とは

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2013.07.23

アベノミクスという言葉を、新聞や雑誌をはじめとするメディアで、頻繁に見かけるようになった。現状のところ、景気は回復傾向にあるようだが、国民の実感としてはまだまだ、豊かな生活が送れているという満足を得られるまでに至っていない。

数年前より変わらず、節約本や節約グッズの売れ行きは好調らしい。私も何冊か本を買って読んでみた。なるほど確かに、参考になる部分は多くある。節約というものは、ちょっとした知恵と根気さえあれば、誰にでも実行できる類の処世術らしい。

ただし、私は個人的に疑問を持った。些細なことかもしれない。せっかく公開されているテクニックにケチをつけるとは、お前はなんてやつだと非難されれば返す言葉がない。ただし、誰にでも出来る節約術が多く世にはびこっているとはいえ、それを実行することに果たしてどれほどの意味があるのかと考えさせられるものも多いのだ。

お金の価値についてあれこれと語り始めればキリがない。ただ、一つだけ確実に言えることがあるとすれば、お金の価値観は人によって異なるということだ。ある意味で、節約そのものを楽しんで満足感を得ている人も多い。

私も決して稼ぎが多いと言い張れる人間ではないので、毎月の少ない給料をいかにやりくりして、結果として一円でも多くの貯金を生み出すかということにこだわる人たちの気持ちも、分からなくはない。

けれども、節約はイコール我慢だということを、くれぐれも忘れないでほしい。ばくばくと好きなものを好きなだけ食べまくるダイエットの成功例が少ないのと同じで、好きなものを好きなだけ買い漁るような生活をしている限り、いつまでたってもお金はたまらない。

そして、人間という生き物は我慢が嫌いなので、自分にとって価値のある我慢でない限り、長く続けることができないのだ。意志の力には個人差がある。それは当然だ。しかし、禁煙をしようと心に決めてから一向にそのための第一歩を踏み出せない人が多数いるように、節約をしようと決心してから本当に実行できる人は少ない。

だからこそ私は、これまでの常識にあふれているような「無理をする節約術」ではなく、自分にとって「本当に意味のある節約術」を提唱したい。

そのために、自分が何のために節約をするのか、節約をした末にどんなことがしたいのかという目標を設定することはもちろん大事だが、それと同時に、どのような種類の節約であれば自分にもできるのかということを考えることが必要だ。

やりたい節約と、自分にできる節約は、まったく別物であるという可能性がある。節約に関するテクニックを本で読み、これはやる価値がありそうだと思っても、果たして自分にできるかどうかは分からない。節約のやり方にも当然、肌に合うか合わないかという問題があるからだ。

具体的に、将来のために五百万円を貯金する計画を立てたとしよう。一般的なサラリーマンにとって、五百万の貯金を考えるということは骨が折れる。当然、節約術の力を借りながら、貯金に取り組むことになるだろう。

節約に取り組む人物を、ここでは仮にAさんと設定しよう。Aさんはまず、節約本に書いてあった通り、無駄な習慣をやめることにした。自分にとって無駄な習慣は何かということを考えてみた時、彼の頭には真っ先に、飲酒と喫煙の悪癖が思い浮かんだ。

どちらも、度が過ぎれば身体に悪い習慣であると十分に自覚しているので、機会があればやめたいと常に考えていた。というわけで、Aさんは禁酒と禁煙を同時に敢行した。

初めのうちは、それが功を奏したのだ。煙草もお酒も、税金がらみで多額の負担を強いられるので、ひとたび縁を切ってみると、自分はこれまでどれほどの無駄遣いをしてきたのか、思い知らされる結果になった。

そうして、Aさんは気合を入れ直して仕事に励んだ。なにしろ彼は五百万円もの大金を貯金する心積もりでいるのだ。どれほどの手段を用いて節約したところで、まずは安定した収入を自分の口座にもたらさない限り、貯金など考えられない。

誰にとっても、仕事は厳しく、つらいものだ。それはAさんにもあてはまる問題で、貯金のために頑張ろうと思えばそれだけ、余計な気を張ってしまい、疲れがたまった。けれども、以前の自分であれば似たような苦境を経験しても抜け出せたのだ。なにしろ、酒と煙草の力を借りていたのだから。

節約生活を始めて数週間。Aさんは初めて、酒と煙草というものが自分にとって、ストレス解消のためにどれほど役立っていたのかという事実を思い知った。身体に悪い習慣だからどうのこうのという問題ではない。はっきり言って、これらをやめた後の方が身体に余計な負担をかけているように感じた。

Aさんの例からも分かる通り、ストレス社会に生きる現代人にとって、それを解消するための手段は欠かせない。ストレス解消の手段を自分から奪った結果、仕事の効率が落ちたり、あるいは余計な心労を抱え込んでしまう結果につながれば元も子もない。

禁酒と禁煙といった、いわゆる「悪習」を断ち切るという類の節約術はよく耳にするが、その結果として、自分に巡ってくるリスクも十分計算しなければ意味がない。

さきほど、どのような種類の節約であれば自分にもできるのかということを考えることが必要だと書いた。Aさんはそれを勘案できなかったために、余計なストレスをため込んだのだ。節約のやり方は一種類ではない。ストレスがたまって仕事の能率が落ちれば、当然のことながら収入も下がるだろう。そうなれば、なんのために節約しているのか分からないではないか。

自分のコンディションを下げてしまうような節約を、節約とは言わない。単なる無意味な、やせ我慢である。節約がどうのこうのという以前に、収入を得るために高いパフォーマンスを続ける必要があるなら、それを実行するためのストレス解消手段は、決して断ち切るべきではない。

いわばAさんにとって、酒や煙草にかかる費用は単なる無駄遣いではなく、自分のために必要不可欠な投資なのだ。浪費と投資の違いを、くれぐれも見誤らないでほしい。

人によって違いはあっても、自分にとって最適な節約術は、必ずある。そして言うまでもなく、節約の必要性も絶対だ。なにしろたくさんの節約本が世に出ているのだから、節約を志向する人は最低でも一冊は手に取ってみて、自分の生活にマッチした節約術を検討してみてほしい。

私もまた別の機会があれば、世にあふれる節約術について、一家言を披露してみたいと思う。

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