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「なぜ人を殺しちゃいけないの?」と子どもに聞かれたときの回答例

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2013.12.26

「なぜ動物は殺していいのに、人間を殺しちゃいけないの?」と子どもに聞かれたら

自分の子どもでも甥や姪にでも、それなりに大きくなってきた周りの子どもに「どうして人間を殺しちゃいけないの?」と問われたら、あなたはなんと答えますか?

だいたいこんな質問を大人にしてくる子どもは、小学校中学年から中学生くらいで、本をよく読む子に多いようです。

そして、ほとんどのケースは「大人を試すため」に聞いてくるのです。本当にその理由を知りたいわけではありません。

大人がこの質問を受けて狼狽し、みっともない回答をさらす姿が見たいのです。よっぽど変わった子でない限り、人を実際殺そうと思って聞きませんし、また殺人は悪いことだと思わない自分がカッコいいと思ってしまう年齢でもあり、頭ごなしに「そんなくだらないこと考えるひまがあったら勉強しなさい」と怒鳴ろうものなら徹底して見下しにかかってきます。

さて、それでは、いつか来るかもしれないこの質問への「良い回答例」をいくつか見てみましょう。

「どうしていけないのか話し合おう。おまえの意見を聞かせてくれ」

大人の余裕を見せる場面です。「自分にはちゃんと答えはあるけれど、押し付けるつもりはない。議論して答えを導き出そう」というスタンスを見せることが大切です。

なにも考えず、大人をちゃかそうとして聞いてきた子どもは「質問で質問に返さないでよ」などと言うかもしれません。しかしそう来たら「なんでもかんでも聞くだけで答えが返ってくると思うな」とどっしり答えましょう。

ちゃんといろいろ自分なりに考えをめぐらせている子どもには、自分の言葉でちゃんと議論してあげましょう。世代間の会話が生まれます。

「家族が悲しむから」「授かった命は大切にしなければいけないんだ」「生きたくても生きられない人がいる」といった答えは、子どもには不満足かもしれませんが、正しい答えですから、ちゃんと時間をかけて話し合えばわかるはずです。

「取り返しがつかないからだ。奪った命は、殺したほうの命をもって代えることができないからだ」

「金や、傷つけた心は弁償することができるし、時間をかけて償うことができる。しかし、命だけは代わりにならない」

こう言ってみましょう。死刑廃止論者の常套句ですが、抑制にはたいした効果があると思います。

人間はいずれ成長するし、後悔もする。そのときに奪ったものの大きさに気づく。しかし、命だけはそのときにどんなに悔いて、代わりを探そうとしてもない。これを自分の言葉で伝えることです。

こまっしゃくれた子どもは「一生後悔しなかったらどうするの」などと言ってくるかもしれませんが、そのときは身銭を割いて「猟奇的! 世界の殺人者たち」というようなシリアルキラーの伝記が載っている本を買って子どもにプレゼントしましょう。

「後悔をしない人間はやがてこうなるから読んでみなさい」とメッセージを添えてください。決して「人を殺せば必ず後悔する」と頭ごなしに言わないこと。つっぱってみたいお年頃には効きません。

「この世は法律というルールにのっとって動いているのだから、その法律に守られている者がなぜやぶってはならないのと言うことがおかしい」

「なぜ人を殺しちゃいけないかって、法律で決まっているからだよ」と答える大人は多くいるようです。しかし、法に守られているという実感がない子どもにはいまいち伝わりづらいようです。

そこで、こう答えてみましょう。

「法律がなければ、おまえも学校に行かなくていいし、お金を出してなにかを買うこともない。泥棒もし放題、され放題。もちろん人を殺しても罪にならない。それが戦時中というものだ。

日本は法律(憲法)で戦争を永遠に放棄したからそんな状態はないが、本当におまえがその答えが欲しいなら、戦時中の国に行ってみたらいい」

インテリの入り口に足を踏み入れたような子どもには効果がある回答です。突っ込みどころの多い、いわゆる煙にまいたような理論ですが、わかったような気にさせるのが一番です。

我々のように大人になり、友人や仲間、家族ができるようになると、回答はおのずと人生に組み込まれ、言葉ではどうしても説明できない「人生論」になってしまうのがこの質問なのです。

ですからついつい「おまえも親になればわかるよ」などと上から目線で答えてしまいがちですが、子どももそんなことは重々承知で絡んでくるのです。

同じ目線に立ち、いい機会が来たと思って、ぜひ話し合ってみてください。わざわざ大人から「どうして人を殺しちゃいけないと思う?」と聞く必要はないですけどね。

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