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子供のいじめ問題解決に探偵が介入!?その効果は?~2/3~

探偵を使ったら・・・

我が子がいじめを受けていると学校やいじめっ子の親に直談判しても改善されない場合、最終手段として探偵を使っていじめの証拠をつかまなければならない場合もあるそうです。

探偵は子供にボイスレコーダーを持たせ、子供のペンケースの隠しカメラで、教室の中での証拠をつかみます。また、学校の門を出たら、尾行することによって、校外での暴力や恐喝の事実や強制万引き等の事実を掴みます。

このような探偵報告書を突きつけて相手の親に直談判したところで、犯罪になるような重篤ないじめの場合ならいざ知らず、ちょっとした暴力や言葉の暴力だけの場合は、逆効果の場合もあるのです。

もちろんいじめっ子の親が、いじめられた子の気持ちをわかってもらえたなら問題は解決するでしょう。でも、わかってもらえない親の場合、探偵を使ったことがプライベイト侵害と問題視され、却っていじめが酷くなる場合もあります。

或いはいじめが収まっても、それが証拠を掴まれたからという理由からでしたら、子供同士に不信感が生まれ、学校内でぎくしゃくした人間関係が生じます。

「人を信じる」という大切な事を子供時代に学べなくなったら心の成長過程で深刻な問題となります。昔から「子供の喧嘩に親は出ない」という言葉があります。

それは、喧嘩が大きくなるからではなく、子供社会で問題解決することで大人になってから社会に出た時の人間関係構築を学ばせるために大人は口を出さずに見守りながら、子供同士で解決できるよう導いてあげるべきだという意味なのです。

でも、その前提にその喧嘩は、些細な人間関係のねじれであって、自分で解決する強さを導くことも、子供にとって重要な経験となるべきものなのです。

昔は今のように子供の喧嘩に犯罪になるようなことは含まれていなくて、喧嘩をしてもちょっとした怪我をする事があっても自殺に追い込んだり、命を奪うような心配は無かったのです。

人間関係の構築や精神的な強さや優しさを身に付けるには、子供の喧嘩は心のお勉強として重要なのです。しかし、それは基本的な道徳が身についていることが前提です。この状態では、探偵が介入すると親が介入するよりもっと悪いでしょう。人間関係を壊しかねません。

しかし、現在のいじめは、刑事犯罪と同等の深刻なものです。少しでも早く証拠をつかんでいじめの事実を立証しないと、学校もいじめている子の親も一切認めてくれません。

いじめられている子に昔のように「いじめられたらやり返せ!!強くなれ!」なんて言っていたら自殺に追い込んだり、殺されたりするのです。もう、子供同士の人間関係なんて言ってられません。そんなものは既に存在していないのですから。

それに、探偵を介入させる場合は、いじめられている子供にも納得させ協力させなければなりません。「世の中証拠が無いと誰も信じられない」ことを子供に実感させる瞬間でもあるように思います。

この学校に残るにはこうしなければならないのかもしれません。命を奪われてはお終いなのです。

私も子供がそんなひどいいじめに遭ったら、黙って引き下がるのではなく、証拠をつかんでいじめっ子とその親を同じ目に遭わせたいと思うかもしれません。

でも、子供の心の成長を考えたら、「性善説」で子供を育てたいと思います。他人を疑う心を植え付けてはいけないと思うのです。

子供時代の思い出は素敵なもので無ければなりません。学校は楽しく、友情を育むのは子供時代が重要なのです。だったら私は環境を変えて見るのも逃げではないかもしれません。子供の心の成長を一番に考えなくてはならないと思います。

もし、探偵を入れるなら、子供の知らないところで親と探偵だけで事実調査をすべきだと思います。もし子供にも弱い所があるなら環境を変え、次の学校で同じことが起きないよう子供の心もいじめに遭わない強い心に成長させなければならないのです。

でも、どうにもならなくなったら、親に言える環境も作っておかなければ、どうにもならなくなって自殺して遺書に事実を書かれても仕方無いのです。「いじめを受けた」事実も心の成長の糧になるよう親が見守れる環境を作らなければいけません。

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