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バケツから学べる、人生に大切な優先順位を選ぶこととは?

大きな石、小さな石、そして砂があったとして、それらを綺麗にバケツに入れようとしたら、あなたはどの順番で入れるでしょうか。

最初に大きな石を入れたら小石や砂が入らないから、最初は小さな石や砂を入れて下をいっぱいにするかもしれません。そして最後に大きな石を入れたら、上にはみ出てどうやっても全て埋めることが出来なかったら、どのように綺麗に詰めるでしょうか?

石と人生の関係

では逆に大きな石を先に入れようと思っても、どう考えても全部入りきらないという先入観を持ってしまう人もいるかもしれません。ですが、楽観的でとりあえずやってみようという人は、最初に大きな石を入れて次に小さな石、砂と入れて全部綺麗に収まることが分かるでしょう。

大きな石を最初に入れても、小さな石や砂はバケツと大きな石の隙間に入ることが出来るので綺麗に入りますが、大きな石は隙間に入るほど細かくはありません。そんなの当たり前と思うかもしれませんが、これは人生にも当てはまり、さっきの人柄も人生に当てはまることです。

この石の大きさを自分の人生において大切なものだとすれば、大きな石は数は少ないけれどそれだけ人生において大きな意味ややりがい、自分らしさを感じられる活動として捉えられます。

バケツは人生の時間とすれば、その大きな石を入れたらバケツがいっぱいになるほど大きな、人生でいえばそれだけ大きな充実感や幸せをもたらしてくれる活動に例えることが出来ます。そして、小さな石や砂はそれ以外の役割でやっていることややりたくないけどやらないといけないこと、あまり充実を感じない毎日のルーティーンなどがあるかもしれません。

感性が鋭い人はこの時点で気付くかもしれませんが、さっきのバケツと同じように先に小さい石、砂を入れると同じく自分の生活でもやらないといけないことやどうでもいいことばかりに時間を使って、大きな石がバケツに入る隙間があるのかどうかということです。

自分のバケツに何を入れる?

石のサイズに合わせて自分の活動は人それぞれ違うと思いますが、自分にとって大きな石がしっかり分かって、それをやる時間を取っている人は少ないようです。

また、大きな石がビジネスを大きくしたりもっと大きな業績を出すことだと思っている人でも、もっと深い心の部分でいうと、本当はそれじゃなくもっと自分らしいことを大きな石としてみることが分かる人もいます。1日24時間がバケツだとしたら、そのうち大きな石に例えられる活動はどれくらいやり、どれくらいバケツを満たしているでしょうか?

最初に小さな砂ばかりバケツに入れて、大きな石を後から入れようとしたら入らないように、1日24時間のうち自分にとって本当に大切なことはタイムアップになって出来ていないかもしれません。そして「今日はいいか」という日が何日も続くと、それはずっと続く可能性があるので定期的に人生を振り返ると効果があると思います。

自分にとって大きな石になる本当に大切なことは何か?それを最初にバケツに入れないと全てが綺麗にバケツに収まらないのは、人生にもいえることかもしれません。

大きな石は自分らしさ

じゃあ、大きな石はもっとお金を稼ぐこと、もっと実績を出すこと、もっと遊びまわること、人それぞれ設定するものが違うと思いますが、それは自分の心と密接に結びついていることが大切です。もちろん一時的にはお金を稼ぐことや実績を出すことは大切かもしれませんが、それが人生で一番求めていることでしょうか?

もし、人に認められることや自分の無価値感から逃れたい、欠乏感から解放されたいという動機で行動することを大きな石にしたとしたら、それはずっと動き続けなければいけなくなるかもしれません。これらの感情は満たせば終わりというものではなく、人間である以上定期的に出てくるものでもあり、お金持ちや何らかの分野で成功している人も感じる感情です。

ですが、それを理解して感情に振り回されないのか、それとも気付かずそれに振り回されて行動し続けるのかでは人生で本当に大切なことが分からないかもしれません。

人生で本当に大切なことは自分らしいもので幸せや心の平安を感じるもの、人と分かち合うことで深い繋がりや感謝が湧いてくるもの、それは無価値感を満たしたから得られる満足感や安心感とはまた違うものです。この違いに気付くために普段から感情と向き合って、この感情はこれという区別がつくと、自分を振り回す感情か、そうじゃないものかが分かると思います。

そして、非効率でも構わない自分がそれをやっていて夢中になれるもの、時間を忘れてやり続けることができ、それが何十年のスパンで静かなワクワクを毎日感じながらやれることが見つかれば、それは大きな石になると思います。

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