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幸せな人は「ある」ところに集中し、不幸な人は「ない」ところに集中する

コップに水が入っています。そのコップを見て、みんな自分と同じ考えをすると思ったら大間違い。2通りの見方が出来ます。1つは「あと少し足りない」もう1つは「これだけ入っている」。そんな些細でどうでもいいことのように感じることが、実は人生では大きなことになります。あなたの考えはどちらでしょうか?

不幸な人は「ない」ほうに集中する

どんなものごとでも、「ある」ほうと「ない」ほうに分かれると思います。自分の体を見ても「こんなに太っている」と考えるのか「昔に比べてこれだけ痩せた」と考えるのか。仕事をしていても「まだこれしか給料がもらえない」と考えるのか「他の国に比べて沢山の給料をもらっている」と考えるのか。

どちらが良い悪いはありませんが、どちらが幸せは不幸かといえばすぐに分かるでしょう。不幸な人は「ない」ほうに集中します。ないというのは欠乏しているということで、どんな場面でも欠乏しているほうに目が向く人がいます。

その人からしてみれば、普通の人は楽しく感じることも楽しくなく感じ、悲しく感じ、どうしてこんなに不幸なんだろうと感じるかもしれません。

世の中で起こる出来事は、どんなに良いことに思えても捉え方は自由なので、どんなふうにでも悪いことに考えることが出来ます。子供が生まれることは母親からしてみれば嬉しいことですが、それによって教育費がかかったり自分の時間がなくなったりといったことは、誰でも少しは浮かんでしまうかもしれません。

これが悪いというわけではなく、そのバランスを取ることが大切だということです。バランスを摂ることが出来なければ、どんなことでも欠乏していると感じたり、どんなことでも豊かに感じたりすることがあります。

どんなことでも豊かに感じることは良いことのように思えるかもしれませんが、これが人生の罠になることは、あまり知られていないかもしれません。

幸せな人は「ある」ほうに集中する、でも。。。

不幸な人が「ない」ほうに集中するということは、幸せな人は「ある」ほうに集中するということになります。欠乏の反対は豊かと、どんな状況でも感謝が出来て、自分はこれだけ豊かで恵まれていると考える人もいます。

この人は、ある意味人生の達人と呼べるほど、人生を幸せにするのが上手い人なのですが、実はこれだけでは本当の幸せは得られないということが分かります。なぜかというと、人間の幸せは、何もせずに感謝だけしているところにはないからです。

それは、幸せにそっくりな気持ちが得られるとともに、どこか虚しい、自分らしい人生ではないということを感じることにもなります。ですが、感謝して豊かさに集中するスキルが卓越しすぎると、自分らしい人生ではないといった否定する気持ちをも隠してしまうことがあります。

「自分らしくないのではなく、もっと豊かさに感謝しよう」ということになると、その気持ちを隠すことになります。そうなると、人によっては一生涯自分らしい人生を生きることが出来なくなります。こう考えると、人生とはストレスが全くないことが充実ではないということが分かります。

ストレスを感じ過ぎる人は「ない」ほうばかりに集中する傾向があり、快楽を感じすぎる人は「ある」ほうばかりに集中する傾向がある。このどちらにも幸せがあるわけではなく、そのバランスが取れた中心に幸せがあるといえます。

今の自分を手放せるか?

そうした理論が分かったとしても、それを実行するには今の自分を手放すことになります。そして、それはほとんどの人にとって難しいことになります。それは「ある」ほうも「ない」ほうも、どちらも何かにしがみついているからです。

不幸で欠乏に集中する人は、しがみつくよりも手放したほうが楽になるのではないかと考えられますが、不幸なニュースや話題などを見て、そのことを人と話すことが、実は習慣化していて心の安定を得ている人を見たことはありませんか?

いつでもどこでもポジティブな話しかしない人はあまり見ないと思いませんか?そのように、不幸であることが本当に辛いのであれば自分を手放そうとしますが、不幸なことにしがみついているほうが、幸せになるために自分を変えていくことよりも楽で安心出来るものであれば、そんな自分を手放せる人はほとんどいません。

これは、心の仕組みに基づいていて、その人の行動を見ると辛そうにしていることでも、それを手放すともっと辛いことがあるとその人の心が思っていれば、そこから抜け出すことが出来ませんし、それは本人からしてみれば本当に辛いことではありません。

ですが、自分らしくなく不自由であることは誰が見ても明らかなので、バランスが取れているとはいえないでしょう。「ある」と「ない」のバランスがとれないのは、そこにどういった痛みと心地よさが含まれているのかによって変わってきます。

「ある」から抜け出せない人も「ない」から抜け出せない人も、それらを手放して、バランスを取ることが、本当の幸せを得る鍵といえます。

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