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現状に満足できないビジネスマンこそ、視点の変え方を知ってほしい

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2014.06.06

自分の現状に不満を持つというのは、実はとても大事なことです。おかしなことを言っていると思わないでください。どうして私が「不満を肯定」するのかといえば、不満という負のエネルギーこそが、目標を達成するための原動力になりえるからです。

人間は本来的に、怠け者です。常に楽をしたいと考える生き物です。苦難の中に自ら飛び込んで行って、なにもうまくいかずにのたうちまわり、その結果として大きな快楽をつかむ人はあまりいません。楽をして得をするのが良い、これが多くの人の切実な願望であります。

けれども、楽をしているだけではなかなか、困難な目標を達成することができません。かといって、自分の現状に満足してしまっては、努力をすることを止めてしまうものです。

だからこそ、自分自身に程よい不満を与えることが重要なのです。不満があるからこそ、その不満をなんとか解消するために努力する。それが人間としての在り方だと私は思います。

そもそも人間が現代まで繁栄してきた背景には、間違いなく「不満」があると思いませんか。安定して食料を得ることができないことが不満だったからこそ、農業というものを発展させて、システマティックに食料を管理する手法を編み出しました。

しかし今度は、せっかく産生した食物が余り、余った食物が無残に腐敗してしまいます。そのことに不満を持った知識人たちが、土器というものを発明し、食品を所定の容器に入れて、長期的に保存することを可能にしました。村ごとに蔵が建てられたのも、同じ理由です。

しかし今度は、余った食物をどのように分配するかということで揉めます。いかなる決まりごとも抜きにして、食べたい人が持っていっていいよというわけにはいかないのです。

みんなほしいですから、食料を放置しておくとケンカになります。そこで考案されたのが、貨幣というシステムです。食料がほしければお金を払えばいい、お金が欲しければ仕事をすればいい、こういった貨幣制度が整備されたおかげで、所有権というものが明確になりました。

食料やお金の話だけではありません。空を飛びたいと考えたからこそ飛行機が発明され、大海原を旅したいと願ったからこそ船舶が生み出されたのです。それぞれ、飛行機がなければ空が飛べない、船がなければ海を渡れないという不満を抱いた結果です。

しばしば、子供のころから甘やかされて育ったお金持ちのボンボンは、いざオトナになってから苦労すると言いますが、私はまさにその通りだと思います。

これまで、何一つ不自由のない幼少期を送ってきたからこそ、守ってくれるものがない社会の荒波に放り出された途端、簡単に自分というものを見失うのです。

そう言ったことを考えれば、貧乏な家庭に生まれ育った人の中に成功者が多いというのも納得できます。いわゆる「成り上がり」の功労者たちは、不満だらけの現状を打開したいと考えたからこそ、人一倍努力を重ねて成功を手に入れたのです。

ここまでくればもはや美談の域ですが、残念ながら人生というものは、それほど単純なものではありません。ここから先の話が特に重要なので、注目してください。

言うまでもないことですが、努力をすれば何でもかんでも夢がかなうというわけではないので、自分が現在抱えているたくさんの不満とどのように付き合っていくのか、ということを考えることも重要なのです。

人間には生まれ持っての能力というものがあり、いくら努力をしても届かない目標というのは確かにあります。ゲームや漫画のように、所定の条件やシナリオ上のプロセスを踏破すれば何でもかんでもうまくいくというものではないのです。

どうあがいたって叶わない目標を抱いて、それがかなえられないことを不満に持つというのは、時間の無駄以外のなんでもありません。

不満を持つと一口にいっても、本当に有意義なのは、自分が頑張れば解消できる不満を、目標の原動力として考えることです。例えば、今の私がどれほど切実に「宇宙飛行士になりたい」と願っても、それはかなわぬ夢であり、抱くだけ時間の無駄にしかならない目標です。

自分がこのような目標を持った時、実際に夢をかなえてスペースシャトルに搭乗した経験を持つ方がどうしても羨ましく見えるかもしれませんが、こういうマイナスの不満を持つ人は、はっきり言って残念なビジネスパーソンです。不満と付き合うことが下手な他人と言い換えてもいいでしょう。

何かに不満を持ち、それを何とか解消したいと考えたなら、まずは自分に達成できる目標を立てましょう。むやみに「天才の頭脳」と比較して対抗心を持つことはご法度です。

世の中99パーセントの人は天才ではないので、天才の頭脳を相手に嫉妬心を持つのは時間の無駄です。天才には天才にしか分からない悲惨な苦労があるものなので、凡人に生まれてよかったと割り切りましょう。

実際に私は、たとえ限られた期間であっても、イチローと入れ替わりたいとは思いません。彼は確かに天才として世界中から高い評価を受け、経済力を持ち、おまけに結婚もしていますが、だからといって完璧に幸せなのかというと、決してそんなことはないはずなのです。

プロフェッショナルとしての高みに君臨し続けるために、我慢しなければならないことが余りにも多すぎます。私は絶対にそんな生活は御免です。

自分が現在抱えている不満が、いかなる努力をしても解消できないものである場合、その不満をきれいに忘れてしまいたいけれどもそれができない、という人がいます。考えたってどうしようもないことでいつまでも時間を浪費してしまうタイプの人です。

そういう人のために、不満と上手に向き合うための視点の切り替え方を伝授しましょう。世の中には、たくさんの人が住んでいますよね。ということはつまり、他人の数だけ多種多様な不満や欲望があるということです。

個人の努力次第で解消できる不満もあれば、残念ながらそうではない不満もあります。ここで一つだけ確実に言えることは、不満を抱えていない人など、この世にはひとりもいないということです。

リア充、という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。要するに、何の不満もなく幸せな人生を謳歌している人、という意味です。

私に言わせれば、そんな人はいませんし、この言葉が持つ意味自体、完全な幻想です。自分の現状に100パーセントの満足ができている人など、どこにもいないのです。

あなたが仮に、職場の同僚であるAさんにあこがれたとしましょう。恋心を持ったという意味ではなく、その人が持つ社会的なステータスに全貌を持つということです。

あなたから見て、Aさんの生き方はまさに完璧であったとしても、Aさんはあなたに分からないレベルで、とても深刻な悩みを抱えて苦しんでいるのです。ひょっとしたら、あなたから見れば完全無欠でうらやましい限りのAさんが、あなたに対して羨望のまなざしを向けているかもしれないのです。

たとえ自分の現状に不満を持っていたとしても、他の誰かから見れば、自分は十分に幸せ者なのだ。こういう考え方ができると、肩の重荷をすっと下ろすことができるはずです。

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