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ワンマン社長の心中やいかに。尊大なる人生に未来がない理由

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2013.12.09

中小零細企業の創業社長というのは、社内ではかなりの独裁者であることが多いようです。なぜそうなってしまうのか、そこのところをきちんと理解しておかなければ、社長とうまくお付き合いしていくことも難しいでしょう。ワンマン社長との付き合い方のハウツウではなく、まずは社長の心理を徹底して理解しておくことから始めましょう。

自己絶対化と防衛本能

自分で好きなように創業した会社ですから、独裁者になることは当然と言えば当然です。そうでなければ会社などつくれません。人によって差はありますが、いったん独裁者になると、どんどん自分の考え方を絶対化していく人がいます。

少し逆らう者がいれば、「あいつは野心家でワシの椅子をねらっている」と毛嫌います。ちょっと異見を述べたりすると、「謀反人め!」と叩き潰そうとします。自己絶対化と防衛本能がそうさせているのです。

トンチンカンで気分屋

よぼよぼになっても、次世代にバトンタッチする気など毛頭なく、空威張りし、虚勢を張り、ワシがワシがと何にでもクチバシを挟んできて、仕事の邪魔をします。それでいて、反面においては臆病で小心でトンチンカンな賞罰を気ままに施し、変なところで腰が低く誰かに媚びたりもします。

社長の任務の大事な部分に、資金繰りがありますから、絶えず銀行との折衝に気を遣い、景気が悪くなれば苛々して社員に八つ当たりもします。ご機嫌なときは宴席や旅行で大盤振る舞いですが、その反対の時はひどいものです。

自己改革の道を自分でふさいでいる

周囲が皆部下なので、人を否定することばかりが多く、脳みそを広げていくことができません。思考がコチコチに固まってしまい、少しも深まっていくことがありません。他社の社長とでも親しく交流すればいいのですが、それも苦手という社長では、変な自信に溢れていて自己改革ができないのです。

それでいて好きな言葉はと聞かれれば、「謙虚」などと答えます。要するに、他人が自分に対して謙虚なのが一番好ましいからなのです。自分自身は「尊大」のかたまりなのに。

コミュニケーションがまるで駄目

多くの社長は、それに加えて自己表現が恐ろしく下手くそときています。ろくに説明もできずに、「どうしてこんなことがわからんのだ!」とジレて、相手をなじります。「以心伝心で社長の心を理解しろ」と、くさります。

中には「論語」が大好きで、「子曰く…」を振り回して、すっかり学者のつもりになっている社長もいます。「論語読みの論語知らず」がネクタイして歩いているようなものです。年を取れば、寄付などもしますから、地域の顔役、土地の名望家を気取っていたりもしますが、隣人たちが陰で何と言って馬鹿にしているかは、一向に気づこうとしません。

一人で天下を取ってはいけない

好々爺のそぶりで、「人間はカネやモノより心が大切なんだよ」などと吹聴している割には、いつだってカネとモノとを笠に着て、高圧的に命令しているのはご本人なのです。世間には、自分が見えなくなっている者はいくらもいますが、独裁権力の座に長く安住した社長や政治家というものは、とりわけ自己を見失いやすいものなのです。

社長だけではありません。家の中を見渡せば、自惚れ者は結構います。ダメオヤジと呼ばれる人種の中には、ダメ社長と同じくらいコチコチの頑固者がいるものです。会社でも家でも、一人で天下を取ってしまってはいけないのです。

一円観と半円観ということを知ろう

360度の視界で世間を見て全体を達観できる人を「一円観の人」と呼びます。それに対して物事を一面的にしか見られず、偏った思想に凝り固まってしまった人を「半円観の人」と呼びます。

中小企業の創業者に、とかく半円観の人が多いということは、前述したとおりです。半円観はいずれ別の半円観と衝突します。半円観同士が覇を競って、武力や財力で勝った者が天下を取るといったことの繰り返しが、人の世の中というものです。

自己責任の取れる生き方をしよう

さて、人間は不完全なものですから、所詮は自分の頭でしかものを考えることができません。自分の目でしか、物を見ることもできないのです。その意味では、誰しもが半円観の人です。自分だけの信条を構築して、自己流の生き方をしていくほかに生きる道はないとも言えます。

でも、ぜひ自戒しておきたいのは、唯我独尊の排他的な生き方にだけは陥りたくないということです。できるだけ自己反省する機会を持ちましょう。多く読書し、たくさんの師友からさまざまなことを学び吸収して、一円観に少しでも近い生き方をする努力をしましょう。

もし、国家と国家がお互いの一円観をぶつけ合い、譲ることなく戦争を繰り返していったとすれば、最後には地球が真っ二つに破壊されて、「半円」になっちまったりして…。そうならないように、心から祈っています。

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