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クライアントに小さな不信を与えるだけで企業は大きな契約を失う~後編~

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2013.10.11

信頼について~釈明を理解しても心が言うことを聞かないのです~

私が長年付き合っていたのに契約を解除してしまった企業の現在の担当者の男性は若く、新しい仕事も任されるようになり、彼はその仕事で成果をあげたくて一生懸命だったようです。そのために私の業務に様々なしわ寄せが来るようになりました。

今まで1週間の予定表を送ってくれていたものが、予定表がその日や前日に送って来るようになり、連絡なしに予定表を送って来ない日も出てきました。

これでは私も午前中この仕事のために3時間時間を取っていたので、せめて休むなら前日連絡をするよう頼んだのです。すると「朝予定が組まれていなかったらその日はお休みということで!」なんて状態となりました。

私も悪かったのですが、「お付き合いが長いし、若いから仕事のキャパが限界なんだろう」と、朝予定表が更新されていなかったら、その時間に別の仕事をするようにしました。

心の中で、「私は君の会社の社員ではないのに」「君の都合は関係ないよ」とか思っていましたが、文句を言うとその若者を追い詰めるような感じで可哀そうな気がしたのも事実です。それくらい彼には余裕が無く見えました。

そんな感じで半年が続きました。ところが、つい最近連絡無く4日も予定表が更新されなかったのです。さらに運の悪いことに、余所からその企業が「ブログ運営代行業務」の募集をしている噂を聞きました。信じられなくて今までの状況を軽く説明すると、さらに詳しい様々な情報が入ってきました。

その情報をくれた企業様の担当者は、もっと以前から求人が募集されていること、私よりも報酬単価が高いこと、「そんないい加減な会社、長い付き合いとか関係なくビジネスとして処理した方がいい」「個人的な意見を言うと、安く見られてる」等、様々な言葉で正直惑わされました。

確かに人の好さに付け込まれた気もしました。それよりも以前から自社の社員のような扱われ方にも不満がありました。何よりもライター登録を勝手に抹消されたことにも不満に思っていました。

でも、私はその不満を先方に、仕事がやりにくくなるのを恐れ敢えて告げませんでした。でもそれは実は正解だったのです。先方の企業様の厚意からの業務変更だったのですから。

しかし、先方企業も、私の報酬を考えて他の業務に回したこと、求人は出したものの、私に依頼しようかと思っていた所、営業の都合で他に決まってしまったこと等、様々な事情があったことを先方企業様は私に伝えなかったのです。

それが、担当者が体調不良で4日間お休みした時に一気にあふれるように氷山の一角の事実だけが余所から暴露されたのです。結果的にお断りしたのですが、仕事の依頼を持ってきた企業様からの情報でした。

でもその情報には大きなショックを受けました。人間関係ができていたから余計だったのかもしれません。でも、今まで譲って来た気持ちがすべて消えてしまったのも事実です。

「何も言わないからバカにされてる」とも思いました。譲って来たのは、感謝の気持ちからですから、それを利用されたことに腹が立ちました。そして、代表に初めて文句を言いました。すると担当者だけの釈明があり、一層失礼だと思いました。

「権限の無い方の釈明を聞いても困ります」と申し上げると、代表からの釈明がありました。様々な食い違い、おかしいと思う所、たくさんありました。その時、正直「言い訳ばっかりでメールに返信するのも面倒臭い!」と思いました。一層悲しくなっただけでした。

でも、私の業務への感謝の言葉がたくさんありました。これだけ感謝されたのですから、騙されていても良しとしなくてはならないと諦めました。私のモットーは、「一期一会」です。

営業職の代表の方なのですから、クライアントを怒らせないように謝罪することくらいお得意でしょう。私の業務への感謝の気持ちが本当なのか、営業トークなのか私にはわかりません。でも、疑っていても悲しいだけなので信じることにしました。騙されているのかもしれません。

それでも私もこの企業様のクライアントとして今まで楽しくお仕事させて頂き、成長したことだけは事実なのですから、そのことについては最後に感謝の気持ちを伝えなければと思いました。

祖父の言葉が思い出されたのです。「後悔の無い生き方をしなさい」「騙されても騙す人間にはなるな。騙す人間は必ずいつか報いを受けるから、自分が信じたいなら損得を考えずに信じておきなさい」

それでも心の小さな私は、契約を継続する気持ちだけにはならず、この企業のお仕事をするのが嫌になりました。確かに何か事情があるのかもしれません。それが頭ではわかっていても、心が言うことを聞かないのです。3年もお付き合いしたのに、壊れるのは本当に一瞬なのだと身を持って知りました。

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