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新入社員にぜひ伝えたい!「挨拶は大切である」説得力のある理由とは

「近頃の若い社員は挨拶もろくにできないのか!?」と嘆いてらっしゃる管理職、先輩社員の声を良く聞きます。人間ですからいろいろな性格があったり能力が違うのは認めるのですが、それでも挨拶ぐらいは普通するだろう、ということですね。

いや、まったくそのとおりです。社会はとりあえず挨拶をしっかりしておけばたいていはうまくいきます。しかし特に若い人はコミュニケーション能力が弱く、その極端な例として顔を合わせたときの挨拶すらやらない人が少なからず存在するようです。

また、とりあえず挨拶はするものの、それはやらないと怒られるからであって「何で挨拶を強制されるのか意味が分からない」と主張する後輩君もいます。

そんな若者に対して、あなたは相手が納得できるような明確な答えはお持ちでしょうか?マナーだから、では納得できません。何でそれがマナーになっているのかを彼らは知りたいのです。

ここではそんな挨拶の意味を考えてみたいと思います。

挨拶はいつやる?

まず、ここで問題になっている挨拶はいつやる挨拶のことか定義づけてみましょう。

それは人と人が出会ったときです。朝、出勤して初めて顔を合わせたときであったり、廊下ですれ違ったときのような状況です。

本当に初めて会ったのなら「どうも初めまして」、朝会ったのなら「おはようございます」などなど状況に応じて言葉は変わりますが、基本的には「顔と顔を合わせたとき」というのが共通するところです。

挨拶の別形態「礼」

日本人の場合は言葉の挨拶だけではなく、お辞儀・礼をするというマナーもあります。同僚なら軽く「おはよう!」でもかまわないのですが、上司・先輩・お客様に対しては姿勢を正して敬礼とともに挨拶の言葉を投げかけます。

具体的に手順を確認しておくと、

1.姿勢を正して相手の目を見る。
2.「おはようございます」と挨拶の言葉を発する。
3.背筋をピンと伸ばしたまま30度ほど上体を傾ける。

といった感じですね。業種によってはそこまで厳密じゃないかもしれませんが、接客業だと絶対に求められる技量です。

こんな声をかけない「会釈」も挨拶

礼の応用として、次のような状況があります。

会社の廊下を歩いていると、向こうから上司が別の社員と話をしながら歩いてきます。すれ違い様にはあなたは会釈をするでしょう。相手の上司も、あなたの会釈に対して話をしながらでも軽く目線を合わせてきます。

あなたが会釈をしたのは、あなたが挨拶として声をかけることで相手の話を中断させてしまうのを避けるためです。声はかけなくても上司の存在に気がついて挨拶をしようという気持ちとして会釈をします。そして相手の上司も「ちゃんとその気持ちをくんでいるよ」という合図を目線で送ったのです。

礼の習慣の無い欧米人の場合でも、同じ状況に会った場合は目線を送り口の動きや表情だけで挨拶の意思を伝えたり、手を軽く挙げて合図を送ったりします。

自分は敵ではない!ということを知らせよう

そんな言葉をかけられない状況でも人は必ず挨拶をするのです。それはどうしてでしょうか。

挨拶の根本的な目的として、自分の存在を相手に認識させるというものがあるのです。

人間は目に見えるものは特に気にならないのですが、目に見えないものは一方的な恐怖感を与えます。自分に危害を加える敵は必ず自分に見つからないように潜んでいるものです。某最強スナイパーだって「俺の後ろに立つな」と言うくらいです。敵か味方か確認する余裕が無いからすぐに攻撃してしまうよ、という忠告です。

逆に「自分はあなたの敵ではないですよ」ということをアピールしたいのなら、相手に率先して認識してもらうことになります。そこで挨拶をして目線を合わせるのです。

自分の心理状況を感じとらせることができる

目が合えばそれで敵ではないアピールの目的は達成するのでしょうが、挨拶は普通は声も一緒にかけることになります。わざわざ声をかけるのは見た目以外のあなたの状態を知らせるという意味があります。

単純にガラガラ声なら「風邪ひいてるの?」ということが分かりますし、そうでなくても声のトーンや大きさなどで何となくでも挨拶相手の今の気分が伝わります。

これもまた、知らないよりは知っている方が安心してこれからのあなたとの付き合い(朝の挨拶なら、その日一日の仕事)がやりやすくなるということです。素性の知らない人とはあまり一緒にいたくはないものですよね。やはりこれも根本には自分の身の危険性が関係しています。

とはいえ普通はどんな心理状況でも「元気に挨拶」が基本です。みんなに無駄な心配をかけさせることなく一日を過ごすためにも、若者たちには気持ちよく挨拶して欲しいものですね。

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