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マルチタスクは格好だけ!シングルタスクこそ出来る男の仕事方法だ!

とにかく効率を重視して、もしくは今以上のレベルアップを望んで働いているビジネスマンの皆さん、マルチタスクに憧れを持っているという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、マルチタスクで仕事をこなしているビジネスマンはある種出来る男の見本とも言える存在ですよね。外国語の電話を肩に挟みながら日本語の書類を読み、明日のプレゼン用の資料をキーボードで打ち込んでいる。

そんなふうに色んな仕事を同時進行で終わらせてしまい、最終的には他の同僚などの何倍もの仕事を涼しい顔でやってのける。それがマルチタスクの理想像です。

しかし、このマルチタスクに憧れてこれを真似しても、仕事の効率が上がることはほぼ100%ないのです。むしろ、出来る男性ほど実はマルチタスクなどに紛らわされず、シングルタスクで仕事をしているものなのです。

何故マルチタスクは効率が良くないのか、シングルタスクが良いのかということを、ご説明させていただきたいと思います。

マルチタスクは本当に同時進行なのか

そもそもの話、ごくごく一部の天才を除いて人間が持っている処理能力というものにはどうしても限界が存在しています。

例えIQ180の天才であろうと、それは変わりません。同時並列的に思考を進めるということは、実際には殆どの人間には不可能な芸当なのです。

試しに、昨日の晩何を食べたか、その味がどうだったかを思い出しながら一番気に入っている歌を口ずさんで見てください。たった二つの動作ですら、完全に思い出すことは出来ませんよね。

二つ程度ならば何とか訓練によって同時に行なうことが出来るようになることもありますが、人間の頭も処理能力も、あくまでシングルタスク向けである一つしかないのです。

マルチタスクを実現するためには、目や耳など情報を取得するための機関から入ってくる情報の数々を、それぞれ別々に分け、更にそれを別々の思考に振り分ける作業が必要になります。

家で考えてみましょう。本来ならば玄関帰ってきた人(五感)や思考というのは、ワンルームに集められます。

マルチタスク、分割思考をするというのは、玄関からワンルームに入るまでの廊下部分に、幾つも部屋を付け足すことなのです。玄関から入ってきた情報や思考の内容をそれぞれの部屋ごとに振り分けなければなりません。

部屋ごとは仕切られていますので、確かにそれぞれ別のことをしたり考えたりすることが出来ます。しかし、その分情報を振り分けたり、考えを一つにまとめたい時はどうしてもタイムラグが発生しますよね。

それに、普段は家事をワンルームにいる全員でやっているとしたら、部屋ごとに分かれてしまえばその分家事も捗らなくなります。誰かが部屋から出て来なかったりすれば、その分時間が掛かってしまうのです。

これが、マルチタスクの難しさであり、欠点でもあるのです。

マルチタスクは見た目だけ

そんな訳で、マルチタスクというのはあくまで見た目的に格好が良いというだけのものなのです。確かに同時進行的に色んな仕事をやっているのは凄いことに思えますが、実際には一つ一つの仕事に意識を切り替えるのに手間と時間がかかっており、時間を無駄にしています。

一種の自分は忙しいぞアピールのようなものに過ぎないことが多いですし、何よりもマルチタスクとは言え、全ての仕事の進行度などを完璧に把握しておくのは困難です。結果仕事に抜けやミスが生まれてしまうこともあります。

出来る男はシングルタスク

仕事を外の人の数倍もバリバリこなすことが出来る人が凄いのは、それぞれの仕事を一つ一つ効率良く終わらせているからです。

そのために必要なのは、自分の仕事量や納期をきちんと把握した上で、漏れのないスケジュールを組むこと、そして組んだスケジュール通りに仕事を消化していくことの出来るシングルタスクの集中力なのです。

あれもこれもと欲張って色んな仕事を同時に始めてしまうと、手が付けられなくなってしまいます。それならば、一つの仕事に自分の全力を傾けられるシングルタスクの方が、最終的な効率は上がってくるのです。

また、仕事というのは大抵手を付けた直後が一番忙しくなっています。その仕事について色々と計画を立てたり調整をしたり、仕事について自分が把握しておかなければならないからです。

一旦仕事が軌道に乗れば、ある程度余裕が出来るので他の仕事に目を向ける余裕も出てくるかもしれませんが、一番忙しい仕事始めを同時に開始してしまうマルチタスクでは、どうしたってシングルタスクには勝てないのです。

必要なのは短期決戦的な集中力で、一気に一つの仕事を終わらせてしまうことの出来る能力と、その能力を発揮することの出来る仕事のスケジューリングです。

マルチタスクに比べれば見た目も派手ではありませんし、いかにも仕事が出来る男とは見えないかもしれませんが、ビジネスなのですから実利を求めましょう。

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