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「何でもやります」より「これが出来ます」という人材が仕事で求められる理由

「何でもやります!」という言葉を自分の売りにして、仕事を探している人はいませんか?体を動かすことを重要視された時代ではそうした人は重宝されたかもしれませんが、今の時代は体を使う仕事はあったとしても、頭を使う仕事や特殊な仕事では「何でもります」という人よりも、それが出来る人のほうが求められるようです。

「何でもやる」は何も出来ない?

何でもやるといわれると、それだけの勢いがあれば良い仕事をしてくれると思い、採用する企業も多いように感じますが、全てそういうところではなく、むしろ何も出来なくても1つのスキルが秀でている人を求める企業も多いようです。

「これが出来る」というと、対応出来る幅が小さいように感じますが、何かに秀でている人はそこまでのスキルを身につけるのに、それだけの経験を積んでいることになるので、何でもやるという人より頼れる能力があるということになります。

逆にいえば、何でもやるという人は秀でているものは何もないということを伝えているようなもので、専門スキルを求めている人からすればやはり求めている人ではないことになるでしょう。

体が動く若いうちは何でもやれといわれますが、何でもやって全て中途半端になれば、「自分にはこれが出来る」というスキルが他の人とあまり変わらなくなり、年を取ったらなおさら自分の強みが必要になるのなら、あれこれ手を付けることも大事ですが、自分の専門性を高めていくことも大切といえます。

これも考えようによっては、何でもやる人は忙しい毎日になりますが、1つだけを追求する人は安心感と安定感があるのではないでしょうか。やはりどれだけ有能な人でもどれも中途半端な人より、能力がなさそうに見える人でも1つのことに何年も時間をかければ、嫌でもプロになっていくでしょう。

スペシャリストが求められる

いつの時代もどんな分野でも、スペシャリストと呼ばれる人はその分野で名前が知れ渡り、ある種ブランドとして知られるようになります。

サッカーといえばこの人、野球といえばこの人、というスポーツでも、安い服といえばこのブランド、高級な服といえばこのブランド、というアパレル関連、ビジネスに関してはブランドが選ばれる大きなポイントといえます。

ですが、これまで大きな企業の下で働いていれば安心という考えも揺さぶられるようになり、何に頼れば安心感を得られる生活になるのか、それが課題になっている人もいるでしょう。

これはマイナスな面から見ると不安な気持ちがやってくることになりますが、プラスの面から見ると自分の持っている才能や能力にもっと意識を向けて、それを発揮する人生を送りなさいというサインと考えることも出来ます。

スペシャリストになるのは難しいことではなく、自分が好きな分野を追求し続けると、自分でも気付かないうちに周りの人から見てもスキルや経験に差が出ていることが分かります。

それは楽しくやっていたとしても、普通の人は失敗と考えることでも失敗を好奇心で解決しようとすると、それは自然と対応範囲が広がり、その分野で求められる人になるでしょう。

偉人はみんな、好きなことをやり続けている

どの分野でも、凄い人、偉人と呼ばれるような結果を出している人はいて、そうなりたくてその分野で活動している人もいるのではないでしょうか。ですが、いくら得意だけであまりやりたくないことをやり続けても、それが好きでずっとやっていても飽きない人に比べると、そこまで大きな結果には繋がらないようです。

どんなことでもやり続けることは上達する鍵になりますが、もう1つの鍵は「それが好きかどうか」ではないでしょうか。これまで、どの分野でも偉人と呼ばれるような結果を出している人は、それが好きという共通点があるようです。

周りの人と分かち合いやすいことが好きなこと、たとえば音楽やダンスなどは上達するごとにそれを見る人たちの楽しみや興奮も大きくなってくるでしょう。また、パンを焼いたり料理を作るということが好きなら、そのままお店を出せるかもしれません。

こうした直接的なものではなくても、たとえば何かを作るのが好きな人であれば、それを見た人が自分もやりたいという人が増えるほど、それを教える講座を作ることが出来るかもしれません。

そう考えると、どんなことでも商品サービスにして周りの人と分かち合うことは出来るといえます。自分が好きなことでスペシャリストになれば、自分もそれをやっているだけで楽しく、さらに質の高い専門商品やサービスが受けられる企業やお客さんも嬉しくといった、本当の意味でどちらも充実出来る人生になるのかもしれません。

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