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出世のために意にそわない仕事をしている人は多い?

自分の信念に沿った生き方をしたいと願っている人は多いと思いますが、これを実行できる人は現実には少ないのです。「今の仕事が天職だ!」と思える人は幸せな人なんですよ☆

組織の現実

組織には派閥というものがあります。出世を願う人は勢いのある派閥に乗っかり、自分もその恩恵にあずかろうとしています。でも、その派閥の中で、出世をチラつかされ、意にそわない仕事を迷いながらしている人も多いのです。

嫌なら会社を辞めたらいいではありませんか。また悔しかったら偉くなったらいいではありませんか!?でも、世の中そう思い通りにはいきません。

この不景気に会社を辞めたら次があるかどうかという不安から今いる自分の居場所を何が何でも死守しているのです。だからと言って、会社を変えられるほど偉くなるには社長になるしかないのでは?

「組織を変えたいなら偉くなれ」なんて、ドラマ『踊る大捜査線』や『半沢直樹』の世界でしか通りませんね。でも可能性は0ではありません。

他にも会社を変えるために「内部告発」という方法もあります。でも、そんな事をしたら会社にはいられなくなります。皆のために内部告発をして自分を犠牲にできる人は少ないのです。

皆の総意として行動に出たとしても、成功したらいいですが、分が悪くなると皆の総意ではなく、簡単に単独行動にされかねません。

念入りな証拠の積み重ねと強い信頼関係で結ばれた絶対裏切らない同士が必要です。果たして人間関係の希薄な今の時代にそこまで厚い絆が結ばれるかは疑問ですが、これも可能性は0とは思いたいですね。正義が勝つ時代だと信じたいものです。

つまり、選択肢は、エリートの大企業にしがみついて信念を捨てて生きていくか、信念を一時捨てて偉くなってから会社を改革するか、会社をすっぱり辞めて自分が正直に生きられる場所を見つけるかです。

人生を選択するのはあなたです。信念を貫いて安泰に生きていきたいなら、それなりの実力が必要です。それができないなら、ドロップアウトするのも勇気ある撤退だと思います。幸せは、エリートだけではないのですから。

組織の中でどこまで頑張るのか

もしあなたが自分の仕事にやりがいや楽しさを少しでも見いだせるなら、会社の中では嫌な事があるのが当たり前だと思いましょう。多少の人間関係の煩わしさや組織のしがらみなんて我慢です。組織というバックがあるからあなたはやりがいのある仕事ができるのです。

でも、生活のために信念を曲げるにも限度があります。心が死んでしまってはいくら出世しても幸せに生きているとは言えません。

家族のために生活のためにと社会人に辛抱はつきものです。でも、社会人は戦って戦って自分の居場所を勝ち取らなくてはならないのです。

初めから居心地の良い場所を用意してもらえるなんてことはありません。ボウッとしていたら、出る杭は打たれます。いつ引きずり下ろされるかもわかりません。

だから、自分の信念を限界まで曲げてもまだ曲げなければならないようなことが起きた時は、そんな会社には見切りをつけて脱サラでも転職でも何でもできる力を付けるのが一番です。

今の時代、手に職を付けるか資格を取るか、他人にはできない何かを持っているか、他人より秀でた何かを持っていなければ生きていけないのだと思います。

つい最近も某大手ホテルレストランの誤表示(?)騒動で社長が辞任しました。「お客様を悪意で騙したのではなく、スタッフの勘違い」ということは、社員の無知を強調しているようなものです。

ホテル業界は新人時代の教育は、それは厳しく大変だと聞きます。ホテルマンは調理場からサービスに至るまで全てのスタッフが誇りを持って働いていると聞いたことがあります。

誇りを持って一生懸命働いているスタッフを無知扱いして事態の収拾を図るなんてもっての外ではないでしょうか。ホテルマンが可哀そうだと感じたのは私だけでしょうか?それでも、そのホテルのスタッフは、ホテルマンの誇りにかけて、ホテルの信頼回復に頑張るのでしょう。

でも、上層部の体質が変わらないとスタッフがいくら頑張っても変わらないでしょう。ここでスタッフが辞めてしまうか、踏みとどまって皆で協力して頑張るのか、本当に企業の質が問われるのはこれからかもしれません。

仕事は人生を豊かにするものにしたいものです。人生の半分は仕事です。もちろん生活のために働かなければなりません。

しかし、人生の半分近くを費やす仕事なのですから、楽しくやりがいのある、心が豊かになる仕事をするために実力を付けなければならない時代がやって来たのだと思います。

仕事のやりがいを見つけるための辛抱は必要ですが、信念を曲げて自分に誇りを持てないような仕事なら辞めることのできる実力を付けなければなりません。転職も起業もする実力がないなら我慢するしかないからです。

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