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オフは個人の自由!でもオンを考えなければ社会人として無責任!

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2014.01.16

大学生活を終え、新社会人としての一年目。軍事訓練のような研修を終え、学生気分を払拭し勤務生活に入った。社会人としてリスクの高い移動手段より確実でリスクの低い移動手段を選ぶように教えられ、多忙な時は会社に泊まらず自宅で少しでも規則正しい生活をするように教えられ、公私の区別をきちんとすることを教えられた。

『学生でなく社会人』とは、どんなものかを日常の業務の中で随分教わった。学生時代にはリスクが高くてもノリでやっていたことを控えるようになり、徹夜実験や解析作業のため現場で仮眠も辞さないという考え方を改めた。社会人として規則正しい生活をしていく考え方になった。

随分、社会人らしくなったと自負した頃、年次有給休暇を使って一週間の休みを取った。目的は学生時代お世話になった香港人にお礼を伝え、余った時間で観光するためだ。休暇の申請を提出し、課長には香港に行く旨を伝えた。その時の会話だ。

「ところで、君は何処に泊まる予定かね?」
「いえ、特に決まっていません。向こうで安宿を探すつもりです」
「君ねぇ、何かあったら、どうするのかね。連絡先不明は、まずくないかね」
「えっ。なにか問題あるんですか?」

今でも鮮明に覚えている会話だ。その日の仕事が終わった後、『地球の歩き方』で調べ、YMCAを予約し、翌朝課長に宿泊先として報告した。この話をすると、「プライベートだから何をやっても個人の自由」と思われる方も多いだろうが、当時の課長が言いたかったことは、公と私の連続性の考え方だ。

プライベートだから何をやっても良い?

酒が好きな人が、休日たらふく酒を飲み、翌朝二日酔いで会社に出てきた。
バイクが趣味な人が、短期強行ツーリングを決行し、事故で入院した。
海外旅行で、トラブルに遭い帰国できなくなった。

すべて学生なら許されることだが、社会人であれば周囲に迷惑をかけることになる。繁忙期であれば不興を買う。また入社して日が浅い人は引き継ぎをきちんとできていない可能性が高い。社に残っている仲間を思えば、「プライベートだから個人の自由」という考え方は通用しない。

仕事は単独単発で終わる訳ではない。周囲の協力が必要で明日も明後日も連続している。プライベートな休日の次には勤務日がある。数年の経験があり、完璧な引継ぎができているなら別だが、勤務に支障をきたす無責任なプライベートの過ごし方は、原則としてすべきではない。過度を控え安全を考えるべきだ。公の時間と私の時間は連続している事を忘れてはいけない。

『せっかくの休日だから』『せっかく来たのだから』と言うが…

欧米人と日本人の休日の過ごし方がよく比較される。『ゆとり』や『癒し』が叫ばれている割には、日本人はせっかちな休日の過ごし方が目立つと言われる。

海外のダイビング先で少し荒れている海を前に『せっかく来たのだから潜る』と潜る。
メジャーな遊園地で閉演まで長蛇の行列に並びアトラクションに乗る。
旅先で精力的に数多くの観光先を巡る。

グアムでのダイビングで知り合った若いドイツ人夫婦が数人の日本人女性客を見て不思議がっていた。「何故、日本人は無理をしてプライベートの時間を過ごすのか?」日本人には欧米のような1カ月前後のバカンスがないからだが、その結果漂流し死亡する…という悲惨な事故まで起きてしまっている。多くのマスコミで報じられたパラオの事故だ。荒れている海を前に『せっかく来たから』とガイドに伝えダイビングする。『せっかくだから』と言っている自分が、場所や周囲に振り回されていることに気付いていない。短い休暇を利用して遠方まで来たという思いは、遠方という環境に振り回されている。振り回され構えれば余裕はなくなる。遠方でも肩の力を抜いた自然な自分でありたい。

確かに、休暇中はプライベートだから個人の自由だ。しかし休暇の後に勤務がある事を考えて休暇に入りたい。以前、「近頃は権利ばかり主張して。すべきことができていない人が多くなった」と登場人物の老人がつぶやく場面が印象に残ったドラマがあったが、その言葉の意味を考え、肩の力を抜いてプライベートな時間を過ごしたい。

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