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完璧主義のビジネスマンに送る、失敗をしても良いという仕事の美学

どうにもビジネスに関して、プライベートに関しても、何かにつけて完璧にこなさないと気が済まない。

そんな完璧主義のビジネスマンの皆さん、仕事のプレッシャーに負けそうになってしまうことはありませんか? もしくは、完璧に仕事を出来ないことによって自分で自分を追い詰めてしまった経験は?

人は完璧ではいられない生き物です。しかし、時にどうしても完璧を求めたくなるのもまた人の性なのです。完璧主義の人はとても丁寧に仕事をする傾向がありますが、その性質のせいで自分が苦しんでしまっては本末転倒ですよね。

そこで、完璧主義に悩み、苦しんでいるというビジネスマンの皆さんに、一つの仕事の美学をお送りさせていただきたいと思います。

それが、失敗をして良いという仕事の美学です。これが一体どういうものなのか、ご説明させていただきます。

仕事において完璧主義は悪いことではない

人間というのはそもそも不完全な生命体ですので、どうしても生きている間ミスをしてしまいます。とはいえ、ビジネスにおいて仕事が完璧であるというのは最も尊ばれることなのです。

例えばジャンボジェット機の点検を仕事にしているという方がいるとしましょう。この人はもちろん完璧な存在ではありません。だからといって、ほいほいと「ボルトを一つ締め忘れてしまった」なんてふうにミスをされると非常に困りますよね。

下手をすればジャンボジェット機が飛んでいる間に空中分解してしまいます。これは人命のかかった仕事なので余計そう思うのかもしれませんが、プライベートならばともかく仕事に関してはミス一つなく完璧、というのが最も良いのは言うまでもないことなのです。

ただ、そうは言っても時には人的なミスというものが起こってしまいます。そんな時、普通の人ならば大いに落ち込む程度で済むかと思いますが、完璧主義だとより一層自分を責めてしまったり落ち込んでしまうことが多いですよね。

仕事にもその人のメンタリティというのは深く関わっています。ミスが出ていない時の完璧主義というのはこれ以上ない程素晴らしいものなのですが、どうしても生まれてしまうミスが起こった時、完璧主義だと自縄自縛に陥ってしまいやすいのです。

完璧主義者は性格も激しくなりがち

完璧主義者というのは、ミスや手抜かりを許すことが出来ないという性質を持っています。この完璧主義にも人によって違いがあり、自分の仕事が完璧ならばそれで良いタイプと、自分含め仕事の全体で完璧でなければダメだというタイプがいらっしゃいます。

自分の仕事ぶりに対してのみ完璧主義を発揮するタイプの方はそうそう周囲との軋轢を生むことはないのですが、他人にまで完璧主義を求めてしまうタイプの方は普段から自分の言動に注意するようにして下さい。

確かに自分が完璧に仕事をしている隣で、適当に、しかも雑に仕事をされると癪に障る気持ちも分かりますが、それでもその人に対して激しく当たる権利はないのです。

自分のミスを認めない完璧主義は、時に職場の輪を見だしてしまう一因ともなってしまいます。その結果一人に仕事を押し付けられるようなことがあっては、損をするばかりですよね。

そうした問題が起きないように、一つの仕事の美学を持っておくことで気持ちが楽になるのです。

仕事は失敗しても良い

完璧主義の方の仕事に対する観念、美学というのはとにかく一つの瑕疵もなく完璧であること、決してミスを起こさないことです。

ただ、人間ですのでどうしたって時にはうっかり仕事の資料を忘れてしまうことだってあります。そこでミスをしたことに執着して立ち止まってしまっては意味がないのです。

元々の性質である完璧主義の部分を変えることは出来ません。ただ、仕事は失敗しても良い、と一日一回口に出すようにしてみて下さい。

人の意識というのは面白いもので、ミスしてはいけないミスしてはいけないと気を張っている時にこそ緊張し、ミスを誘発してしまいやすくなります。

しかし何気なく仕事をしている時は、そう意識していなくても滅多にミスなんてしませんよね。肩をガチガチにかためてしまうのではなく、定期的に自分の意思で完璧主義という考えの凝りを取ってあげることが出来るのです。

ミスにこだわるからこそミスをしてしまいます。ミスについて考えないようにする、ということも少々難しいですよね。それならばいっそ、失敗しても良いやと言葉だけでも開き直ることで自分自身の気持ちを解きほぐすことが可能になります。

出来れば朝、仕事を始める前にトイレの鏡の前などで自分に言い聞かせてみましょう。元来完璧主義な方は、執着さえしていなければミス一つなく仕事をすることが出来るような能力を持っているものです。

それに、普段から失敗しても良いと考えていれば、その分本当にミスをしてしまった時立ち直るまでの時間が短くなるのです。

重要なのは、心に余裕を持って仕事をすることです。

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