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一日の時間は有限!「もう」と「まだ」を使いこなす時間の使い方とは

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どんな人間であっても、貴方が日本という国で毎日会社員として働いている一サラリーマンだとしても、ローマ法王だとしても、1日が24時間であるという摂理から逃れることは出来ません。

どんな人であっても時間は平等で、等しく時間は経過していってしまうものです。時間あたりに行なうことの出来る仕事量には限界があるものだからこそ、人はどうやってより効率よく時間を使って仕事をするか考える訳です。

時間の活用法、効率的に時間を使う方法は、世の中に色々と紹介されています。小難しいビジネス書だったり、成功者のセミナーだったり、上司の実体験や自分なりのノウハウだったりするのですが、そんな中でも今日は「もう」と「まだ」の使い方についてご説明してみたいと思います。

効率の良い時間の使い方、自分と仕事をコントロールする時間の使い方、捉え方は、「もう」と「まだ」の使い分けによって行なうことが出来るのです。

一日の時間は有限、しかし等速ではない

冒頭から繰り返し述べていることですが、一日の時間はどうやったって有限ですし、平等です。しかし、人間には時計の針がが進んでいくという絶対的な基準を持つ時間とは別に、「体感時間」というもうひとつの時間軸があるのです

例えば皆さん、とても面白い映画を見ている時、1時間くらいしか経っていないと思っていたのに、実は2時間の映画だった、というようなことはないでしょうか。もしくは、久しぶりに会った友人と話をしていたら盛り上がり、気がついたら驚くほど時間が経過していた。カップラーメンにお湯を注いで、もう3分経っただろうと時計を覗きこんでみると、実際には1分しか経っていなかった。

こういう経験が誰しもにあるはずです。現実問題として、世界の中で流れている時間というものは一切変化していません。しかし、人は時に実際の時間よりも長く感じたり、短く感じてしまうことがあるのです。

これこそが体感時間、言い換えると「集中力」というものです。

人は集中している時、ある物事へ意識を全力で傾けています。交通事故にあった人が「車にはねられた時、景色がスローモーションに見えた」というのは、強烈な集中力が発揮された結果、味覚や聴覚などをカットしてでも目から入ってくる情報量を増やし、それを脳が全力で処理するからスローに見えるのです。

景色がスローモーションに見えるというのは体感時間の中でも極端な例ですが、人間ならば誰しもこういった能力を持っています。

現実世界で1分経過している時、普段の私達は体感時間で同じように1分で物事を処理しているため、ズレを感じることはありません。しかし、ここに楽しい、嬉しい、熱中する、集中するなどの働きがプラスされると、現実世界で1分経過している間に、体感時間で2分ぶんの脳の処理を行っている、という状況が起こります。

逆に、つまらない、手持ち無沙汰、やる気がでないなどの働きがあると、現実世界で1分経過する間に、体感時間として30秒分しか処理しておらず、その結果思ったより時間が経過していない、ということが起きるわけです。

この体感時間のズレを引き起こす集中力を、人はある程度自分の意思で自由に操ることが出来るのです。体感時間、集中力を上手に使いこなせば、1分で2分ぶんの仕事をすることが可能になり、それが効率へと繋がります

体感時間は切り替えが難しい

ある程度自分の意思で体感時間のズレ、集中力を操作出来るとはいえ、それを自由自在に切り替えるのは非常に難しいことです。

勉強や掃除をしていて、何だか気がのらない、という時がありますよね。人間の気分には波というものがあり、その波を意識して普段からコントロール出来ていないといけないのです。

そして、人間の集中力には限界があります。基本的に、人が一度に集中していられる時間は90分が限界だとされています。つまり、90分以上は脳に休息を与えないといけないということです。そのために役立つのが、「もう」と「まだ」なのです。

「もう」と「まだ」を使いこなそう

仕事をしていて、「あ、まだ30分しか経ってない」「もう30分も経っているのか」と思ったことがありますよね。これこそが、体感時間と実際の時間のズレを捉える基準になるのです。

集中して仕事をした体感時間を伸ばしたい時は、時計を確認して「もう仕事を始めて○分だ」と考えてみましょう。仕事が進んでいる、乗っていると自分に言い聞かせるのです。反対に、集中力を使いきって休む時は「まだ仕事に手をつけてから○分しか経ってない」と考えるようにします。

いわば思考にスイッチを作るのです。集中したいときは「もう」を使って集中し、休む時は「まだ」を使って集中したんだ、という意識を持つ。

何度もやって慣れていくことで、言葉一つで集中して効率良く仕事をすることが出来るようになります。

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