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ビジネスパーソンにこそ、八方美人の長所と短所を再考してほしい

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2014.02.11

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そもそも八方美人という言葉の意味を知っていますか?
良い意味で使われる言葉なのか、それとも悪い意味で使われる言葉なのか。
勘違いしている人が多いのですが、八方美人はほめ言葉ではありません。

自分の都合に合わせて誰にでもいい顔を見せ、コロコロと態度を変えてしまう人を表す言葉ですよね。
ただ、八方美人はどういう時に悪く言われるのか、というのはちょっと難しい問題です。コロコロと態度を変えるから信用できない、という意見はもちろんあるでしょうが、どちらかというと、自分が損をした局面において「八方美人だから○○で損をした」、という使われ方をする場面が目立つように思います。

例えば、たくさんの仕事をいっぺんに引き受けてしまった際、悔恨の想いを述べるなど。
ビジネスのあらゆる場面において、八方美人にふるまうことは悪いことでしょうか?
もちろん、確固たる信用を得られなくなるという問題はあるでしょう。なにしろ、コロコロと態度を変えてしまうわけですから。

でもね、意外と私の周りには「仕事ができる八方美人」が多いような気がするのです。
これはあくまで私の周りだけでしょうか。そんなこともないと思います。どのような職場にも、仕事ができる八方美人はいるはずです。八方美人とは下手をすれば「嫌な奴」と思われがちなポテンシャルも秘めているわけですが、そもそもからして「嫌な奴ほど出世する」と言いますしね。

これは余談ですが、嫌な奴ほど出世するという言葉が真実なのかどうか、別の記事で考察してみたいと思いますので、ご興味をお持ちの方はぜひそちらもチェックしてみてください。
八方美人とは、すでに言ったように「誰に対してもいい顔をする人」のことを表すわけですが、要領が良いからこそ、そんなふうに器用なマネができるのだと思いませんか。実際、私の周りにいる「仕事ができる八方美人」たちは、素早く人付き合いの損得勘定をして、要領よくふるまえる人たちばかりです。八方美人の特徴を、ビジネスに生かしているわけですね。

 
当たり前の話ですが、他人によって仕事の得意分野というものは異なります。
ある時に任された仕事が、自分にとっての苦手分野であった場合、納期にもよりますが、できる限り他人の手を借りたいと思いませんか? できることなら、その分野を得意としているパートナーに。
 
いざという時に効率的な援助を求められるよう、職場で味方を募っておく努力は重要。 人付き合いのスキルが切実に求められるわけですが、例えば仕事Aを効率よく片づけるためにAさんを味方につけたとします。そうしてまた別の日には、仕事Bを手っ取り早く終わらせるためにBさんを味方につける。

ところが、社内におけるAさんとBさんの関係は険悪であり、その事実を社内のだれもが知っている、というシチュエーションがあるとすれば、どう考えますか? ちょっと仕事が頼みにくくなると思いませんか? とりわけ、一旦はAさんの協力を募った後なら。

あなたはこのあいだAさんと仲良く仕事をしていたみたいだから、今回は協力できないわ。
ちょっと極端な例ではありますが、Bさんからこのように断られても、やむを得ないといえるのではないでしょうか。

いかにも「八方美人的な」人付き合いの、スキルを持ち合わせていない人なら、こういう場面でうろたえるのです。理由はもちろん、AさんかあるいはBさんか、どちらの価値観や性格に合わせて、自分の仕事を進めればいいのか分からないからです。

けれども、八方美人の天性を持っている人なら、日によって見事にAさんとBさんを使い分けます。使い分けるといういい方にはどうしても語弊がありますが、二人には黙ったままで、こっそりと 両者の意見や価値観を認め、どちらとも仲良くするのです。

AとB、二つの仕事と二人のスケジュールが決してバッティングすることのないように、見ていると器用なものです。もちろん、そりが合わない二人と同時に付き合うわけですから、「あの人は時と場合によってコロコロと態度を変える。どうも信用できない」、という風なマイナス評価を被る結果も十分に予期したうえです。

たとえ自分の評価がこっそりと下がっても、仕事の効率化が図れること自体は紛れもない事実なので、八方美人は「嫌な奴」と評価されながらも、きっちりと仕事がこなせるビジネスパーソンであると言えるわけです。

もともと、職場にいるすべての人間と平等に仲良くすることなんて、絶対にできないわけですから。良いんじゃないですか、ビジネスのためにちょっとくらい敵を作るハメになったとしても。仕事で誰かを味方につける時は、その人の性格や価値観、能力などを十分に理解したうえでね。

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