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平成時代に出世する人の特徴は「伏兵型社員」と呼ばれる人々だった!

社会構造の変化は、企業が必要とする人材像にも強い影響を与えるものですが、時代が平成に移ってからの社会の変化はまさに凄まじく、下手をすると年単位という恐ろしいスピードで「企業にウケる人材像」は変化をしているそうです。

従来は情熱で突っ走る「モーレツ型」の社員が重用され、つい最近まではオリジナリティ溢れる「オンリーワン型」の社員が重用されていたのですが、最近の出世タイプとして注目されているのが、「伏兵型」という特徴を持った社員。

この伏兵型の社員とはどういった特徴のある社員で、なぜそれが重用されるようになってきたのかを、今回のコラムでは探っていきたいと思います。

時代の変化で刻々と変化する「理想の社員像」

企業は営利を追求する集団ですから、当然、社会のニーズに合致した優秀な人材を集めて、社会のニーズに合致したモノやサービスを提供しようとします。

まだモノやサービスも十分に行き渡らずに、情報も不十分であった昭和の時代には、社会が「いいものがあれば、とにかく買いたい!」というスタンスでしたから、一日に九軒も十軒も企業を回るモーレツ型の社員が最も重用されていました。

買う側が新しいものを待っている状態ですから、とにかく数を回れば、あとは情熱でなんとかなりましたから、とにかくパワープレーで押しまくり。

理屈抜きでいけましたから、理屈よりもまずは身体が動く、いわゆる体育会系のモーレツ君達がとても重用されていたというわけです。

平成の始めにはムーブメントが

インターネットが普及しはじめてくると、社会構造が変化をして、企業が社員に求める理想像も急激に変化をするようになりました。

平成の始めの頃には、モーレツ型の社員よりも、独自性が強調できるオンリーワン型の社員が重用されるようになってきたのです。

社会がある程度生活に必要なもので満たされるようになると、今度は人々は他人とは違うものを欲しがるようになります。

「何か新しいものがあれば、何でも買いたいです」というムーブメントから、「だいたいのものは持っていますから、何か他の人が持っていないようなモノを買って、自己満足に浸りたいよ」というムーブメントに変化をしましたから、それに応えられるモノやサービスを開発できる人材が企業には必要となったわけです。

モーレツ型の社員にはエネルギーがありましたが、独創的な試みをこなせるような発想力や企画力はありません。そんな中で重用されるようになったのが、オンリーワン型の社員だったわけです。

それにも変化が…

経済評論書などではオンリーワン型の社員が重用される風潮は半世紀は続くだろうという読みが大半を占めていましたが、社会の変化のスピードはそれらの予想を遥かに上回るものでした。

インターネットの普及で、あっという間に社会が求めるモノやサービスが満たされるようになってしまいましたので、今度は、「何か意外性のあるもの。え?そんなもの!?というものが欲しいよ」といった流れが生まれてくるようになりました。

ここで今回のタイトルにもある、「伏兵型社員」の出番が回ってくることになるわけです。

意外性に満ちた伏兵型社員がもてはやされるワケ

広告業をやっているとよくわかるのですが、制作会社のコンペを行うと、それまでは独創的な企画がウケていたのに、最近では「意外性」や「ニッチ」な所を突いてくる企画を持ってくる、それまでは「伏兵」とされていた制作会社がコンペに勝つようになるという変化を感じ取れるようになりました。

プレゼンターも、それまで王道を歩いていた独創的な雰囲気を持った人ではなく、こう言っては失礼ですが、ちょっと存在感が薄くて、いかにも「私、日陰を歩んで参りました」的な伏兵のニオイのする人が、コンペの勝者になる確率がとても高くなったような気がします。

社会のムーブメントが、意外性やニッチというキーワードを求めるようになれば、企業の求める人材像も、それに合わせて変化をします。

普段はあまり存在感を示さないのですが、勝負所になると突然存在感を発揮する伏兵型の社員がもてはやされるようになってきた理由が、ご理解頂けるかと思います。

周りに増えてませんか?「え?アイツが?」という社員

企業のニーズに合致した人材は、何も会社からモテるようになるだけではありません。女性からの目線も、それに呼応して変化をするようになるのが世の常です。

あんまりパッとしないのに、何か一発やらかしそうな雰囲気を持った社員はどこの組織にもいるものですが、従来とは変わって、そんな社員が、「え!あの子と結婚?」なんてシーンを見かける機会が多くなって来ていることに、あなたは気付いているでしょうか?

世は独自性から意外性へとそのニーズを変化させてきています。会社でもプライベートでも時流に乗り遅れないために、あなたも自分が「何型の社員か?」について、分析してみてはいかがでしょうか?

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