> 仕事 > 昇進後の待遇を見据える、中国人ならではの会社選考条件!

昇進後の待遇を見据える、中国人ならではの会社選考条件!

中国人というと皆さんはどのようなイメージをお持ちになるでしょうか?「嘘つき」「うるさい」「お金がすべて」…。残念ながらそのようなイメージが大勢を占めてしまっているのではないかと思います。

確かに中国人はお金が大好きですし、人を騙すことを何とも思ってない人が多いことも事実です。

ですがこれも、あれだけ人口が多く、絶対数が大きいから表面化してくる問題であって、昨今の北京や上海、広州といった大都市エリアでは「同じ中国人?」と思えるほど真面目で礼儀正しい、上昇志向の強い若者が非常に多くなってきているというのも事実です。

お金の事ばっかり、と言われる中国人ですが、彼らが仕事を選ぶ際に重視しているポイントを見てみると、日本人も参考にした方がいいと思える要素を沢山見出すことができます。

モノが豊かになって、競争するよりも「協業」した方が安定した人生を送れるのが日本社会というものでしたが、それもバブルが崩壊する前後までの話ではないでしょうか?

日本人には世界から尊敬を集める素晴らしい素地が備わっていることは今更強調するような事ではありません。

が、経済面のみならず、生活面でも地球のグローバル化を強烈に意識させられる昨今では、「第二次鎖国状態」を改善していかなくては前に進むことはできないのではないかと考えさせられることも多々あります。

日本人の良いところは良いところとして大切にしつつ、外国人の立ち居振る舞いから学べき部分は学ぶような柔軟な姿勢が、これから日本で最も重視されるような人材像なのだと思います。

今回のコラムでは中国人の例をピックアップして取り上げ、「日本人にはあまり見られないけど、日本人も参考にした方が良い中国人の会社選びのポイント」に関して3つの例を挙げてご紹介をしたいと思います。

お金よりも昇進条件

中国人だって会社を選ぶ際の基準にするのは、第一にお金、つまり給料です。しかし、それと同じくらい、いやもしかするとそれ以上に意識をするのが、自分の行こうと思っている会社がどのような昇進条件を持っているか?ということです。

中国企業はまだ年齢も若く、国営企業を除いてはまだまだ世界に名前が知られている企業というのは多くはありません。

必然的に外資系企業(日本の会社も中国では当然外資系企業)に人気が集まるようになるのですが、中国人は面接の時にその会社の人事評定基準や中国人であってもその会社のトップになれるのかどうかを執拗に質問をしてきます

日系企業に比べて、そのあたりが先鋭的な欧米系の外資企業は、このような中国人のニーズを柔軟に取り入れていて、会社の重要なポストにどんどんと中国人の社員を登用し、「あなたにだって社長になれるチャンスはありますよ」という点を猛烈にPRしています。

そうする事で中国人の一番欲しいものを刺激して、優秀な人材をどんどんと登用しているのが欧米系の企業です。中国人がとても権力というものにこだわっている事がこのことからよくわかります。

日系企業の場合はそうではなくて、会社の上層部には日本人の駐在員がデーンと座していてしまい、中国人がなれるとしても、せいぜい部長かよくて末席の役員くらいが関の山です。

そうすると優秀な人材はまず日系企業には集まって来なくなります。この事に気が付いた日系企業では、慌てて中国人のサブリーダーを会社に置くようにはなってきましたが、まだまだ「サブが昔から比べれば増えてきた」というのが現状で、トップが中国人という日系企業はまだまだレアケースです。

こういった点でも、やはり中国人が昇進条件を非常に重要視しているという事が理解できます。

日本人は、会社を選ぶ時には自分に合っている業務があるかどうかとか、スキルアップができそうな職場かどうかなど、まずは自分の力が発揮できそうな職場かどうかを確認する所から始まりますから、会社がどのような人事制度をもっているかといった点までを面接で聞くことはまずありません。

聞きたくても、「そんな事を聞いたら、うるさいやつだと思われて採用してもらえないかもしれない」といった恐怖心が先に来てしまっているというのが本音かもしれませんが、そろそろこういった部分も変えていった方が良いかもしれませんね。

「働き出してからじゃないと、昇進とかそういう所はよく分からないから」という考えもあるかもしれませんが、自分の真剣さや、どんな事があっても会社の役に立って自分が上に立って会社を引っ張って行くという決意や自信を会社側にPRすることは、とても大切なことだと思います。

自身過剰では困ってしまいますが、「エース級まで活躍した場合には、会社は自分をどう扱ってくれるプランがあるのですか?」という質問をぶつける位の迫力と真剣味はあっていいのかもしれませんね。

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