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男女を差別するのではなく区別しよう!部下の力を引き出すコツとは

上司として働いていると、当然部下が何人もいることになります。自分の裁量で部下の男女比を決められるということはなく、入ってきた部下を等しく扱うことが上司には求められる訳です。

男女の扱いの違いから不満が出ないようにするのが上司のつらいところだと思いますが、折角なら部下の性別は差別ではなくしっかりと区別して扱ってみてはいかがでしょうか。

区別というのは違いを理解し、そしてその違いを活かすために対応の仕方を変えるということです。上手に対応することで、部下のパフォーマンスをこれまでよりもっと引き出すことが出来るとしたら、上司としては万々歳ですよね。

部下の、男女の平等を考える

職場において、男女の別なく平等に扱うというのは確かに理想的な職場、上司だと言えるでしょう。しかし現実には男女差を一切考えずに全く同列に扱うというのは難しいものです。何故ならば、上司という立場の貴方が男性側の目線でしか物事を見ることが出来ないからです。

女性には女性に特有の繊細な観察眼や女性として生きているが故の情報網というのがあります。どうやったって一般的には男性よりも女性の方が化粧品については詳しいというように、同じように女性は男性が好む趣味などを理解出来なかったりします。

同じ社会、同じ会社で働いて生きていてもものの見方やアンテナの張り方は男女で異なります。だからこそ、男女を全て平等に扱うというのは非常にナンセンスな話なのです。

男女を平等に扱うべきなのは、昇進や昇給、仕事に対する評価の仕方といったシステム的な部分です。男女関係なく、仕事が出来る人は評価されるという職場作りを行っていれば、部下のモチベーションはしっかりと上がります。

むしろ女性の部下だけを贔屓したり、逆に男性の部下だけを贔屓していると、職場だけではなく上司である貴方の評価も下落してしまうのです。

ビジネスにおける男女の差とは何か

ビジネスという場所において、男女の差というのは勿論能力や経験によるところもありますが、性差というものによって適正が変わってきます。ですので、まずは男女の差というものがどんなところにあるのか、上司という立場から考えてみましょう。

日本という国において、男性というのは仕事至上主義な面があるのは社会的な考えとして長く根付いていたものです。だからこそ男性の部下というのは仕事に対して一生懸命取り組む傾向があります。

一方女性の社会進出が活発になってきたのはまだまだごく最近のことです。だからこそ、性差のある部下をどう扱うのかというマニュアルや社会通念がまだ固まりきっていないのです。

また、女性は出産をします。どうしてもその期間は仕事をすることが出来ないという事情もあり、会社としては結婚から退職の流れを取る人が多い女性社員よりも男性社員の方を優遇したがるのは、ある意味では仕方のないことなのです。

しかし現実問題貴方の部下として男性と女性が混在しているのであれば、自分一人が上手く対応することで等しいパフォーマンスを引き出すことが出来ます。

仕事は分けない。仕事の見方を分ける

折角性別や感性、それまでに積んできた経験の差がある部下たちを従えるのですから、その能力を発揮させてあげられるかどうかが、上司としての腕の見せどころとなります。

注意したいのは、男女の別によって仕事の内容は分ける必要はない、ということです。コピー取りだろうとお茶くみだろうと、手が空いていれば男性にも女性にも均等に振り分けましょう。

勿論、大きな金額が動く商談や企画会議なども男女の違いある部下に同じように振ってしまいます。同じ仕事を同じような頻度で任せていれば、自然と職場の中で競争が生まれるようになります。

競争というのは資本社会が成長するために不可欠なものですので、いかにして部下同士の間で競争心をかきたててあげるのかというのは大切なことなのです。

その上で、仕事に対する見方は男女の差を有効活用すれば良いのです。男性向け商品を考える時、性別を一緒くたにして考えさせるよりも、男性から見た意見と女性から見た意見に分けて聞き出した方がより立ち位置の違う意見を集めることが出来ます。

多角的なものの見方をすることが出来るということは、その分だけ穴のない商品を生むことが出来るということです。同じように、女性向け商品でも男性側としての意見を徴収したりするのも効果的です。

「何か良い意見はないか」と聞くよりも、「男性から見たらどう思うか」「女性から見たらどう思うか」と聞いた方が、より差異のある意見を引き出しやすいのです。

他にも、より突っ込んだ意見を貰うために、男性上司として分からないことがあれば女性の部下に尋ねてみましょう。男性の自分たちでは気が付かないようなポイントを指摘してくれたり、女性ならではの発想を貰ったりすることもあるからです。

違いがあるということは武器なのです。

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