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休日DIY!壁にピッタリ収まる壁収納をを作ろう!その3~棚板のドアの追加編~

これまで作成してきた壁収納の作成ですが、自作家具や市販品の家具を問わず“地震対策”は非常に重要なものになります。

※前回までの記事はこちらから
第一回「その1 棚の基礎編
第二回「その2 棚板のドアの追加編

特に今回紹介している棚は、棚幅が狭く高さもあることから転倒対策というものは非常に重要になります。そこで、自作家具ならではの地震対策についてご紹介しましょう。

どのような地震対策を行うのか?

地震対策は耐震グッツの購入・設置というものが非常にお手軽で簡単な対策です。しかし、設置する場所や設置方法によっては全く効果の出ないケースもあります。

上の写真は今回棚を設置した部屋の天井部分です。見て分かるように“天井が斜め”になっています。このような状況では天井と棚の間に伸縮する棒を設置するタイプの耐震グッツは役に立ちません。

鎖などで固定する耐震グッツは使用可能ですが、天井は一般的な建材である石膏ボードで“ネジ止めに対してやや弱い”という特長があります。そこで今回は棚の上部に“棚を追加する”という地震対策を行います。

今回使用する材料と道具

・2×4木材
※棚を作成する為の木材です。天井までの高さによって必要な長さは異なるので事前にどのくらい必要かを計算しておきましょう。

・木ビス
※棚作成に使用する木割れ防止加工されたビスを使用しましょう。

・一般的なDIY道具
※ノコギリ、ドライバーなど基本的なDIYグッツを用意しましょう。

・家具連結用の金具
※天井と家具を固定するために使用します。加工して使うので加工のしやすい薄いものを用意しましょう。

難易度:★★★☆☆(一般的なDIY作業)

簡単な棚を作成できるDIY作業で簡単に作製することができます。

組み立て位置と部品サイズ

棚の上部の空きスペースに棚を追加します。棚の横幅や間隔などは収納するものに合わせて変更しましょう。※棚の仕切りは下側から固定するので棚の縦板に重ならないように配置するのがポイントです。

今回作成した部品パーツのサイズ表です。設置場所によって、部品サイズは大きく変わることから、上の表はあくまで参考として考えましょう。※部品パーツは必ず設置する場所のサイズを測り計算しましょう。

棚を設置する場所を確認しましょう。天井が平行の場合にも採寸などを確認する事がポイントです。

傾斜している天井の測定ですが、上の写真のようにa地点、b地点 c地点の3箇所を測りそれを直線で結んで天井の角度を出します。天井が平行の場合には、一箇所だけ測り各パーツの部品サイズを特定しましょう。

パーツの作成

測った部品パーツのサイズに従って木材をカットします。

各パーツの組み合わせは木ダボを使用します。パーツを合わる場所がズレてしまわないようにマーキングします。※パーツの合わせる場所を間違わないように注意しましょう。

ドリルで穴を開ける前に“キリ”や“千枚通”しなどで下穴を開けます。※慣れてくるとこの作業を忘れてしまいがちですが、ドリルはズレやすいので必ず下穴を開けるようにしましょう。

下穴を開けた場所に水平に穴を開けます。※ドリルで穴を上手に開けるコツは、始めはゆっくりと回すことです。

サイズによっても木ダボで継ぐ間隔は異なりますが、最低でも2箇所で継ぐようにしましょう。

ボンドをドリルで開けた穴に注入します。※この時ボンドが多すぎると木ダボが入り難いので加減をしながら注入しましょう。

木ダボをハンマーで叩き入れます。※指定されているドリルのサイズで穴を開ていれば、軽くたたくだけで入ります。

続いて合わせる部分にもボンドを塗ります。※この時にはボンドを多く使いましょう。はみ出したボンドは拭き取れば簡単に取れます。

木材を合わせ木ハンマーで軽く叩き木を合わせます。

これでパーツ②の完成です。同様の作業を行い。もう片方のパーツを組み上げましょう。

パーツ②に続き①、③も木ダボで継ぎ合わせれば、パーツの完成です。

棚の組み立て

棚は取り付ける前に組み立てを行います。上の図のようにパーツの組み合わさる4箇所にそれぞれ4つのビスで固定します。組み立ては、両サイドを留めてから中心部分の板を留めればスムーズに作業が進みます。

全てのパーツは上のように4箇所ビスで留めます。2箇所でも十分固定できるのですが、中心部分はダボで継いでいることから4箇所で留めることで棚の強度を上げることができます。

前回までに出来上がった棚です。この上に更に棚を載せます。

組み上がった棚を棚の上に載せたのが上の写真です。置いただけの状態です。これだけでも棚の揺れに対する強度が増した気がします。

棚への固定

棚への固定は、上の図のように両サイドはL字金具を使い、中心部分の固定はネジで行います。

中心部分への固定です。縦板が垂直になるように位置を調整してネジを留めます

続いてL字金具で両サイドを留めます。これで棚の追加は完了です。棚を追加した事で横方向に対しての衝撃には強くなりましたが、縦方向の揺れでは転倒の可能性があります。今回は天井を留めるビスを利用して天井と棚を固定します。

天井と棚の固定には直線の金具を使用します。

天井と棚の角度に合わせて金具を加工します。

今回は天井を留める為のネジに合わせて金具を加工して天井と棚の固定を行いました。天井の固定がビスではない場合などには利用できませんが、そのような場合には壁と固定するなど工夫をすることで地震対策をしましょう。

反対側も同様に天井と棚を固定します。

最後に棚として使用しないスペースに埃が溜まってしまわないように2×4を利用して目隠しを行います。目隠しを必要な作業ではないのですが、間接照明の設置なども行えることに加えて、見た目も良くなります。

上の写真が今回作成した壁収納の完成図です。壁一体を棚にすることで無駄なスペース無く収納スペースを確保する事ができます。この棚さえあれば、テレビやオーディオなどの電化製品に加えてインテリア小物や日用品なども収納ができます。棚板の追加や扉の追加などを好みで行いうことで自分の生活に合わせたオリジナルの収納を作ることができます。

まとめ

家具の地震対策は自作家具の設置時だけではなく、家具購入時にも行わなければならない必須事項です。収納スペースを増やし地震対策も行うということは、安全性と快適性を併せた対策といえるでしょう。是非、自作家具を作り地震対策を見直す機会にしてみては如何でしょうか?

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